塚田誉アナ
第60回

平成14年3月29日
「最小の折り鶴」

 加賀市の8号線沿いに「日本折紙博物館」がある。
館内に入って出迎えてくれるのは、折紙でできた四季の庭園だ。

 
 訪問する方にはぜひ見ていただきたいのが、小さい折鶴である。

私の指先にあるのは、9.357ミリ四方の紙で折ったもので、鑑賞には虫眼鏡が必要だ。
 
 さらに上がある。
こちらは0.5ミリ四方のフィルムを使って折られた世界最小の折り鶴である。

針の先に置いてあるのだが、髪の毛の先より小さいので、肉眼ではほとんど見えない。
 
 顕微鏡の映像で、針先の折鶴の形が確認できる。

もちろん専門の折紙作家の方が製作に当たったわけで、人間が作った物である。 
 
 唐突だが、去年、世界最大の建造物といわれる「万里の長城」を訪れたことを思い出した。
そしていま自分は、世界最小の折紙芸術作品を鑑賞している。
まったく、人間というものは…。そのあとの言葉が思いつかなかった。

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