いしかわ大百科

6月20日(日)7:30〜8:00

ふるさと探訪シリーズ・わが街こころの風景
『勧進帳の里・小松市』

勧進帳の里・小松市を訪ねる
勧進帳の里・小松市を訪ねる
一斉に並ぶ曳山子供歌舞伎の美しい曳山
一斉に並ぶ曳山子供歌舞伎の美しい曳山
安宅住吉神社内の「安宅の関跡」
安宅住吉神社内の「安宅の関跡」
奉納された数々の錦絵
奉納された数々の錦絵
曳山は加賀絹のおかげで発展
曳山は加賀絹のおかげで発展
弁慶の迫真の演技に拍手喝采が!
弁慶の迫真の演技に拍手喝采が!
全国に誇る子どもたちの名演技
全国に誇る子どもたちの名演技
伝統芸能を学ぶ子どもたち
伝統芸能を学ぶ子どもたち

◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
こころの風景4回目は小松市です。
子どもたちが演じる「勧進帳」や「曳山歌舞伎」は見応えありますよね!

◎勧進帳のもう1つのエピソード?
兄・源頼朝に追われ、奥州平泉を目指した義経主従が、
偽の山伏と疑う関守・富樫を見事に交わす…
ご存知、歌舞伎「勧進帳」の舞台となったのが小松市の「安宅の関」です。

「安宅の関」は安宅住吉神社の境内にあったとされ、
難関突破のご利益があると、今も全国から多くの参拝者が訪れます。

神社には江戸時代に描かれた「勧進帳」の錦絵が奉納されています。
浮世絵師・哥川国芳(うたがわくによし)一門によって
描かれたものと伝えられ、200年経った今も、
艶やかな色使いにため息が出るほどです。

そんな中に伝承には語られていない場面がありました。
明治時代初期に奉納された押絵には、安宅を訪れた弁慶が
遊んでいる子どもたちに関以外の抜け道を教えてもらおうと、
持っていた扇をあげようとしたところ、
子どもたち9人に対して8本しかなかったために逃げられたというものです。
それで仕方なく、関へと向かうことになったということですが、
いやはや、何ともこっけいな場面ですね。

◎子どもたちの「誇り」
毎年5月、小松市の中心部は歌舞伎一色になります。
近江長浜・武蔵秩父と並んで、日本三大子供歌舞伎に数えられる
小松の曳山子供歌舞伎。
毎年、市中心部8つのうち2つの町が持ち回りで上演します。

加賀藩3代藩主・前田利常が小松城に隠居し、
小松も薫り高い文化が華開いていきます。
美術工芸や茶の湯、能のみならず、九谷焼や畳表などの産業も発展し、
中でも加賀絹の生産によって得られた経済力が
華やかな曳山子供歌舞伎をもたらしたと言われています。

当時の加賀絹は前田家が購入した以外はすべて京都に送られました。
いわゆる小松〜京都がシルクロードのような交流を生み出し、
その途中にあった長浜の地から、曳山を持ち帰ったというわけです。

さて、その子供歌舞伎。芸術劇場うららで開かれる
「全国子供歌舞伎フェスティバル」ではもちろん「勧進帳」が演じられます。
役になりきって熱演する子どもたちに、
会場からは「弁慶!」など、声がかかります。

また小松市の中学校では、3年生が中心となって「中学古典教室」
「勧進帳」を演じます。11月の本番に向け、すでに猛練習がスタート。
三味線、太鼓、笛、長唄と、まずは役者以外の子どもたちが
伝統芸能を必死に学んでいます。

市内の中学校が持ちまわりで当番となり、
歌舞伎に触れる機会を作っているのには驚きました。

小松市は子どもの頃から「歌舞伎」のある風景に触れ、
同時に良き伝統を重んじる、ふるさとへの「誇り」を感じているんでしょうね。

義経を打ち叩く弁慶の名場面
義経を打ち叩く弁慶の名場面
小松市は伝統芸能の歴史と造形が深い
小松市は伝統芸能の歴史と造形が深い

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【リポーター】平見夕紀
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