このページでは、テレビ金沢の番組審議会の模様をお知らせしています。
審議会は、番組の質の向上などを図るために、放送法で設置が決められているものです。
第266回 番組審議会
- ●開催日時
- 平成29年9月26日(火)午後3時30分~4時20分
- ●場 所
- テレビ金沢 会議室
- ●議 題
- 『ある日、突然…過敏症 化学物質に苦しむ患者たちの5年間』
平成29年5月29日(月)深夜26時38分~27時33分放送
●意 見(要旨)
○前回放送の取材対象1人が3人に増え、三者三様の苦境が浮き彫りにされることで化学物質過敏症の根深さ、深刻さがビビッドに伝わる。
○科学物質過敏症の症状が一律でない点を、図で明解に説明しているのはよい。多角的、具体的に描いた番組になっていて完成度が高い。
○環境省や厚労省の対応に対し、未解決の病だからこそ先頭に立って原因の究明と対策の要を指摘しているナレーションに説得力がある。
○全体として過敏症の人がしてほしいと思ったこと、思っていることを的確に伝えていたと思う。ナレーションのトーンがよかった。
○過敏症について専門医・医療機関のないことが問題になる。発症のメカニズム、治療薬の開発に取り組む研究者が出てほしいと思う。
○農薬の講習会を聞いた人が、農薬の使用量を半分に減らした。個人ではなく、地域である程度のエリア対策が必要だと思った。
○三つの事例を詳しく取り上げて、淡々と事実を積み上げていく。声高な主張より事実を見せることで人をして感じさせる。押し付けでないところがよかった。
【出席者】
根本 博、林 隆信、勝田 省吾、西沢 隆之、直江 学美
(以上審議委員、順不同)
黒河内 豊、築田 和夫、大久保 正晴、金本 進一、辻本 昌平、中崎 清栄、辻 雅由
(以上テレビ金沢)