観光に思わぬ異変も?キラウエア噴火4か月

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東京2018.09.14 15:34

日本でも人気の旅行地・ハワイ。その最大の島・ハワイ島のキラウエア火山が噴火してから約4か月がたった。主要産業である観光業への影響と意外な状況を取材した。



■「噴火直後はお客さんがゼロに」

噴火から4か月。火山は今、どうなっているのか。NNN取材団は制限エリアに特別に入った。

記者「道のこの先は溶岩で通行止めになっています。その先に煙が上がっているのが見えますね。まだ火山活動が続いているのがよくわかります」

火山周辺は今でも住民を含め、立ち入りが禁止されている。

記者「右側の木でできた電柱は、溶岩で炭の状態になってしまってますね」

5月に大規模噴火をしたキラウエア火山。噴火の影響で700を超える家屋が破壊され、これまでに2000人以上が避難を余儀なくされている。その影響でハワイ島の主要産業である観光業は大打撃を受けた。火山の麓の町では——

ティン・シャック・ベーカリー バルーシャさん「噴火直後は、お客さんがゼロになりました」

この店は1か月で、最大40%売り上げが減少し、人員削減を余儀なくされたという。観光客減で7月末日倒産、特に日本人観光客が減少し、倒産に追い込まれた旅行会社もあるという。地元の観光局を訪ねると——

ハワイ島観光局 ロス・バーチ局長「5月、6月の直後の直接の影響としては、約4200万ドル(約47億円)です」

観光局は年間で165億円の損失になるとみている。



■ケガ人が出たツアーがなぜか人気に

そうした中、噴火を逆手にとった意外なツアーが人気を呼んでいる。開始前から行列ができていたのは、溶岩が海に流れ出すのを鑑賞するボートツアー。実はこのツアーは、7月に溶岩がボート近くで爆発し、23人のケガ人が出たばかり。にもかかわらず、ツアーの予約は増えているという。ボートツアーの客は——

「恐怖より、楽しみの方が大きいです、ハハハハ」

さらに、上空から火山をみるヘリツアーも。

お客さん「(Q:楽しみですか?)本当に楽しみですよ。ずっとこの時を待ちわびていたので」

火山の上空で1時間ほど火口を眺めるヘリツアー。料金は3万円と高額にもかかわらず、ツアーは毎回満席だという。

ヘリツアーの客「このツアーは人生一度きりの体験なので、参加できて本当に良かった」

現地を訪れている日本人旅行客に話を聞いてみると——

「来てからは(噴火の影響は)感じないです。来る前は気にしていました」「いわゆる風評被害なのかもしれませんよね」

噴火も今は収まり、特に火山から離れた観光地は影響はないという。

バーチ局長「火山地区以外の島の99%にあたるエリアは、本当に影響を受けていません」「私からのメッセージは、今こそ島にくる最高の時です」

再び噴火する可能性はあるものの、警戒レベルは先月17日に、4段階ある「警報」「監視」「注意」「通常」の最高レベルから1段階引き下げられて「監視」になった。

観光局は「今が旅行のチャンス」と呼びかけたいとしている。