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番組案内

いしかわ大百科

2009年度

 いしかわ大百科

1月5日(火)11:00~11:30
シリーズ・ふるさとの響き①
『金沢ことばあそび』

写真
金沢の伝統芸能「加賀万歳」
写真
金沢の伝統的な正月遊び「旗源平」

◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
今回から新シリーズが始まります。テーマは「石川の響き」
祭りや風習を中心に、ふるさとならではの「音」を探っていきます。
1回目は金沢のお正月を彩る「響き」です。

◎おめでとうございま~す!
お正月の知事公舎や金沢市長宅で披露される伝統芸能が「加賀万歳」
真っ赤な頭巾など独特の衣装に身を包み、
ユーモラスな唄と舞で年賀をより一層、華やかにしてくれます。

金沢市の無形民俗文化財に指定されている「加賀万歳」。
そのルーツは諸説ありますが、一般的には中国から伝わった、
足を踏み鳴らしながら舞い唄い、邪気を追い払うという、
「踏歌(とうか)」が基になっていると言われています。

後に「大和万歳」や「千秋(せんず)万歳」へと変わり、
全国に広がっていきました。

金沢の場合は、前田利家が始めて領主となった越前・府中時代、
「越前万歳」なるものがあり、毎年、正月になると、
利家の年賀のために「めでとうございま~す!」とやってきました。

これが金沢入城後も続き、宝生流の能楽者・大石藤五郎によって、
能の所作などが取り入れられ、「加賀万歳」として定着していきます。

演じられる「町づくし」は金沢の町名や名所などが盛り込まれ、
また巧みなかけことばになっているところが見せ所になっています。
近年作られた「平成金沢名所尽くし」の一部を紹介すると…

「逢いたい(鯛) 恋(鯉)し近江町の 市場でまずはを買う」
「あなた利家 待つ(まつ)私」

なかなか面白いですよね。
現在、保存会のメンバーは9人。若手の後継者も日々練習を重ねていて、
ずっと残してもらいたい「響き」のひとつと言えるでしょう。

◎うめがいち!しのに!
「加賀万歳」は大人の楽しみ…と言えるかも知れませんが、
子どもたちだって、正月ならではの楽しみがあります。
金沢だけに伝わる正月の遊び、「旗源平」です。

源氏と平氏に分かれ、サイコロの出た目で相手の旗を取り合います。
より多くの旗を取ったほうが勝ちという単純なゲームですが、
このサイコロの出た目、21通りに呼び名があって、白熱するんです。

一番いい目は1と5の「うめがいち」
5は加賀藩の梅鉢紋を現していて、
前田さんは外様大名でもナンバー1だということを表現しているんです。

ほかにも1と1は「ちんちんかもかも」
お母さんが赤ちゃんのオムツを変える時に「風邪ひくよ、早く早く」と
はやしたてる言葉ではないかと言われています。

2と2は「にゃ~にゃ~」金沢の言葉でお姉さん、娘さんの意味。
そして困るのが4と2「しのに」…つまり「死に」ってことですね。
これが出ると逆に旗を返さないといけないのです。

昭和の中ごろまでは、正月に金沢の町を歩くと、
そこかしこから「うめがいち!しのに!」という掛け声が聞こえたそうで、
まさしく、これもふるさとの響きってもんですね。

☆平成22年の1回目の放送は年始のため、
  放送日と時間が変更になりますので、ご注意ください。

ふるさとの「響き」を訪ねて…
ユーモアあふれる唄いまわしに感激
若手の人たちは練習に汗を流す
子どもたちを白熱させる「旗源平」
「うめがいち」を出すとヒーロー
楽しそうに解説してくださった 県児童文化協会の竹内力さん
今でも大いに盛り上がります
写真
和菓子・福徳を振ったときの カタカタという音も金沢ならでは
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中には金花糖や土人形が入ってます 子どもたちにはお年玉みたいなもの

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【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀

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