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番組案内

いしかわ大百科

2010年度

 いしかわ大百科

8月22日(日)7:30~8:00
シリーズ・わが街こころの風景⑦
『哲学にふれる ~かほく市~』

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西田幾多郎のふるさとを訪ねて…
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加賀と能登の境、自然あふれるかほく市

◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
今回は白砂青松の海岸でも知られる、かほく市です。
偉大な哲学者・西田幾多郎(きたろう)を輩出した土地にちなみ、
哲学にふれる風景を辿っていきます。

◎「考える」建物
今なお哲学界に大きな足跡を刻み続ける哲学者・西田幾多郎。
幾多郎は「西田哲学」と呼ばれる哲学体系を築き上げ、
著書「善の研究」は、当時の旧制高等学校の生徒にとって必読書でした。

難しいイメージがある「哲学」に親しんでもらおうと誕生した
西田幾多郎記念哲学館は、建築家・安藤忠雄氏
「考えること」というテーマで設計した建物です。

建物の中は複雑で、まるで迷路のように入り組んでいます。
そのユニークな構造を「考えながら」、次の空間へと進んでいくのです。

「瞑想空間」の別名を持つ「ホワイエ」は、
別名の通り、何をするでなく、ふらっと来て考え事が出来るようにという空間。
一方、四方をコンクリートの壁に囲まれた「空(くう)の庭」は、
別名「思索の部屋」。自然の風や音だけを感じる場所です。

ほかにも幾多郎の肉声を聞くことができる展示コーナーや、
その思想を紹介する展示など、幅広く「哲学」にふれられます。

外光を取り入れるなど、自然との調和も計算された空間は、
神秘的で思索にふけることができます。

また敷地内には京都に住んでいた住まいの一部が移築され、
書斎の様子を見ることができます。この「骨清窟(こつせいくつ)」は、
住まいとは別に出入りすることができ、
学芸員の山名田沙智子さんは、「自分のみならず、
人との対話を必要とする哲学のための場所」
と教えてくれました。

◎幾多郎が愛した風景
かほく市は目の前に日本海が広がる自然にあふれた場所で、
幾多郎も白山ろく少年自然の家時代は、勉学に励む一方で、
海に野に川にと駆け回ったそうです。

特に旧宇ノ気町は高台になっていることから、日本海だけではなく、
振り返れば、天気のよい日には白山や立山も一望でき、
そのスケールの大きい自然の風景は、
幾多郎の心をどれだけ癒してきたのかと想像できます。

姪の高橋ふみも女性哲学者として世界に羽ばたくなど、
かほく市は幾多郎の活躍から、今も哲学の香りが漂う街といえます。

石川県西田幾多郎記念哲学館
瞑想のための空間「ホワイエ」
自然の流れを感じる「空の庭」
幾多郎の書斎「骨清窟」
幾多郎の菩提寺となる長楽寺
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幾多郎の肉声も聞けます
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安藤忠雄氏設計の迷路のような建物

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【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀

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