ページ内のクイックリンク
  1. このページの本文へ
  2. サイト全体メニューへ
  3. サイト情報メニューへ
  4. お問い合わせへ
  5. サイトマップへ
HOME  >  番組案内  >  いしかわ大百科  >  2011年度  >  『咲き誇る 能登キリシマツツジ』

番組案内

いしかわ大百科

2011年度

 いしかわ大百科

5月29日(日)7:30~8:00
シリーズ・ふるさとの彩り③
『咲き誇る 能登キリシマツツジ』

写真
能登を深紅に染める「のとキリシマツツジ」
写真
粘り強い能登人が育てた「美」

◆◆◆ふるさとの文化を探る30分◆◆◆
ことしの春は遅いと思っていたら、いつのまにか梅雨が近づき…
今回は気まぐれな自然に大きく左右される能登の花に注目です。

◎能登一円が深紅に燃える
4月下旬から5月中旬にかけて、能登を真っ赤に染める
「のとキリシマツツジ」。能登の名前を冠する唯一の花です。

「のとキリシマツツジ」は自生せず、人の手を介して見事な花をつけます。
そのため3日も放っておけば枯れるといわれるほど、手がかかります。
満開時期は7~10日と短く、その一瞬の輝きのために
愛好家たちは昼夜問わず世話をするのです。

最大の群生地は能登町柳田を中心とする奥能登の地域。
シーズンともなると、能登では個人宅の庭など約50か所で
一定期間公開される「オープンガーデン」が行われ、
能登一円がまさしく真っ赤に染まります。

この「のとキリシマツツジ」。「キリシマ」…というくらいですから、
元々は鹿児島県が発祥です。
この霧島山系に自生するツツジの選抜品と見られるものが、
薩摩から大阪、江戸へと渡ります。

能登へは出稼ぎや北前船によって、園芸品種の「江戸キリシマ」
植栽され、広まったと伝えられています。
藩政時代、能登を巡見した前田家13代・斉泰公も、
深紅に燃える花を愛でたそうです。

この斉泰が見た老木はすでに樹齢500年とも言われ、
わずかばかりの花しかつけませんが、それでもしっかりと生きています。

◎能登人の気質
ところで、奥能登が本場の九州・霧島地方以上に群生地となったのは
優れた自然環境と、それを育てる能登人の「気質」が大きく関係しています。

自宅の裏山一面が見事に赤く染まる前さん「のとキリシマツツジ」
日照りで田んぼの水を引くのに苦労している人を尻目に、
せっせと裏山に水を運び出すほど、その愛情は計り知れません。

「生きがい」と言い切る前さんの裏山では、満開になるとお茶会が開かれ、
一人でも多くの人たちに見てもらいたいと願っています。

一方、大型連休中に能登空港で開かれるイベントでは、
日本一大きい「のとキリシマツツジ」の盆栽が飾られます。
これは斉泰公が見たツツジを株分けしたという貴重なものです。

お世話しているのは福池さん
4月に入ると、フェスティバルに開花を合わせるため、
療養中の所有者に代わって、四六時中、付きっ切りになります。

「枯らしてしまったら死んでお詫びせんといかん」
というくらい、ツツジにかける思いは並々ならぬものがあります。
フェスティバル当日、約7時間かけて会場入りした巨大な盆栽は
ことしも見事に咲き誇りました。

また石川県の特別天然記念物に指定されている
珠洲市・池上家「のとキリシマツツジ」は、樹齢300~350年(推定)。
ことし鹿児島県から視察団が訪れ、その美しさに驚嘆しました。

先祖から代々受け継いできた深紅の花は、
ふるさとを愛する能登人に熱くたぎった血潮をもほうふつさせます。
米寿を迎えた池上さんが歌う甚句に、
「のとキリシマツツジ」も気持ち良さそうに聞き入っているようでした。

オープンガーデンには大勢の人が…
ピンクののとキリシマツツジも…
斉泰公も見た老木のツツジ
前さん宅の裏山は一面が深紅に
寝ずの番をする福池さん
大型クレーンで大移動!
甚句を熱唱する池上さん
写真
NPO法人 能登キリシマツツジの郷 宮本康一理事長も熱く語る
写真
池上さん宅ののとキリシマツツジ

いしかわ大百科

【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀

このページのトップへ