1月21日(日) 7:00〜7:30
シリーズ・次代へつなぐ人々③
『伝統の技・坂網猟』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
藩政時代には武家しか許されなかった伝統的な猟法「坂網猟」。加賀市片野町の片野鴨池では晩秋から冬にかけて飛来する鴨を地元猟師らが独特な道具・坂網を使って捕獲していきます。片野鴨池は大聖寺藩の命令で片野町の魚屋長兵衛がトンネルを掘って水抜き、現在とほぼ同じ位置まで水位が下がりました。これによって池の底だった場所に田んぼが整備され、その10年後に坂網猟が始まりました。田んぼの落穂や二番穂をエサとするカモが多く飛来するようになったからです。
猟師たちは鴨池周辺の立ち入りや木々の伐採、銃猟を禁止し、カモにとっても棲みやすい環境が整えられていきます。これによって1993年にはラムサール条約の登録湿地となり、西日本最大級のガンカモの越冬地となったのです。近年は地元の若い世代の人たちが坂網猟を継承し技を磨いています。地域の暮らしと自然との共生を感じられる鴨池と坂網猟を次代へつないでいる人たちにスポットを当てます。
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀