10月28日(日) 7:00〜7:30
シリーズ・いしかわミュージアム散歩⑨
『ちことパパ・夢二の人間愛 ~金沢湯涌夢二館~」』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
大正ロマンを代表する抒情派の画家であり詩人でもある竹久夢二(岡山県生まれ)。雑誌や画集で発表した美人画は独特の美しさを醸し出し「夢二式美人画」と称されました。また「子ども絵」や千代紙、絵封筒などのデザインでも大衆の心をとらえ、今でいうところの「グラフィックデザイナー」の先駆者として、ゆるぎない地位を確立していきました。
そんな夢二が唯一籍を入れたのが「夢二式美人画」のモデルとなった金沢生まれの岸たまき。3人の子を授かり、協議離婚後も夢二デザインの小間物を扱う店で女店主を務めました。また最愛の女性といわれた彦乃(ひこの)とは66日におよぶ北陸・加賀の旅を行い、およそ3週間にわたって湯涌温泉に滞在しました。
女性との関わりばかりが取り上げられてきた夢二ですが、この秋の特別展で公開された竹久家のコレクションから、意外な事実も分かってきました。夢二が見せた「人間愛」。平成12年に開館した金沢湯涌夢二館に納められた貴重な資料から夢二の知られざる人物像をひもときます。
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀