2019年6月23日(日)7:00〜7:30
シリーズ・いしかわミュージアム散歩④
『町並まるごとミュージアム~尾小屋鉱山資料館』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
かつて日本最大の銅の生産量を誇った小屋鉱山(小松市)。
本格的に採掘が始まったのは明治時代、加賀藩旧家老の横山家が経営に乗り出してからのことでした。
莫大な借金、大洪水による作業場の流出などを乗り越え、尾小屋鉱山は日本有数の鉱山へと発展、
陣頭指揮をとった鉱山所長・横山隆興は「北陸の鉱山王」と言われ、その名を轟かせました。
その後、尾小屋鉱山は昭和30年頃をピークに経営が好転、尾小屋の人口は一時5千人を上回りました。
尾小屋鉱山資料館では、そんな在りし日の尾小屋鉱山の様子を伝える写真や道具などを展示、
また、すぐ側には実際の坑道があり中に入って見学することも出来ます。
更に資料館の下、数百mに渡って見られるのが「カラミ」煉瓦の町並。
この辺りは銅を作る際に出る不要物「カラミ」を石垣や縁石、蔵などの資材として使っていました。
資料館・坑道・町並、尾小屋の町が丸ごとミュージアム。
栄華を極めた激動の歴史が刻み込まれた、貴重な資料から鉱山町の面影を辿ります。
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀