5月10日(日) 7:00〜7:30
シリーズ・石川わがまち代表②
『こころのうた~加賀の千代女~』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
「朝顔や つるべとられて もらひ水」
誰もが一度は耳にしたことがあるこの句の作者は江戸時代の女流俳人・加賀の千代女です。
元禄16年(1703)加賀国松任に生まれ、表具師だった父の仕事場に広がっていた和歌や漢詩などを幼い頃から親しみ、美的感覚を養っていった千代女は、わずか7歳で、こんな俳句を詠みました。
「はつ雁や そのあとからも あとからも」
その才能を聞きつけ千代女を訪ねた芭蕉門下の各務支孝(かがみしこう)に「天才!」と言わしめるほどの才能を花開かせました。
18歳で嫁ぐものの、わずか1年半で夫と死別。以降、苦難の人生を乗り越え、俳句に捧げた生涯でした。
52歳で尼になってからも俳句への思いが衰える事はなく、61歳の時には第十一次朝鮮通信使へのお土産として千代女の俳句21句が海を渡りました。現在、俳句はHAIKUとなり、世界各国でも親しまれています今を生きる私達の心にも響く千代女の俳句。千代女は17文字にどんな思いを託したのでしょうか・・・
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀