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超ショートドキュメンタリー「moment」

#野犬と飼い犬


野犬と飼い犬
~殺処分ゼロの裏側で~


2 0 2 0 年 5 月 3 0 日 放 送



年、野犬に悩まされている酪農団地が石川県珠洲市にある。

山や街をさまよい、
時には家畜をも襲う野犬。

いったい、どこから来たのか。

実態を探るため、
我々は3匹の野犬を追いかけることにした。









によると、
2018年に確認された野犬は約50匹。

うち8割は、珠洲市に集中している。




小松市の管理センターには、
県内で捕獲された野犬が集められてくる。


施設にいたのは、

首輪を付けた犬。
しつけがされた犬。


もともと飼われていたはずの犬たちだった。











■保健所に運び込まれた子犬


生飼養。

2013年の動物愛護管理法の改正により、
最期まで責任もって飼育することが義務化された。


保健所が犬や猫の引き取りを拒否できるようになり、
犬の“殺処分”は減った。





しかし、
“野犬の捕獲”が減ることはなかった。


引き取り先がなく、捨てられた犬が野生化している
と専門家は指摘する。



ボランティア団体「石川ドッグレスキュー」が保護する犬も
今ではほとんどが野犬だという。






人に捨てられ、野犬になったイヌ。

背景の一つにあるのがペットブームだ。





■住宅街に住み着いた野犬たち

洲市の酪農団地には、
冬を越しても変わらず野犬の姿があったが、
取材班が追いかけた3匹は、2匹に。

そのうち、1匹はケガをしていた。





家畜のエサを漁り、
ネコや飼い犬を襲う野犬。

そんな野犬にエサを与える男性がいた。

6年前、誰かが庭に捨てていった犬だという。



男性は、エサをやる理由について
腹がへっていなければ、悪さをしない」と話した。








サで野犬を飼いならした人もいる。

元野犬のサキを手懐けた女性は、
「保護したい」という思いからだったと話す。
ただ、
エサやりは正しかったのか―。
今も悩んでいるという。





彼女には、
以前から気にしている場所があった。

かつての自分のように、
野犬にエサをやる顔見知りの男性の家だ。


彼女は、
男性に対し
イヌたちを保健所に捕獲してもらうよう促した。

あの子なら貰い手あるよ。
1匹でも救える命なら救おうよ。









石川県には
エサやりに対する罰則はない。

県によると
中途半端に人に慣れた犬は
急にかみつく危険もあるという。









2019年度、
犬の殺処分ゼロを達成した石川県。



その言葉の陰で
取材中に見つけたのは、20匹近い野犬。






法改正により、
ペットには飼い主の情報を書き込んだマイクロチップを埋め込むことも義務付けられた。

しかし、
法整備が捨て犬防止の決め手かと言えば疑問が残る。



野犬の保護活動を続ける「石川ドッグレスキュー」の池田さんは、
最後まで飼う覚悟が重要だ」と話す。











■飼い主と散歩する犬と、野犬

 




 

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