2007年9月29日  輪島市 名舟

「なんでこんなに暑いの・・・」
農作業用の頬かぶり「ふたの」を使用中の旅人誉。
9月下旬、輪島市名舟。

真夏日の道中は、まず、ぼやきから。
いつもだけど。

お寺の鐘は ゴーンとなるだけではない。
「道路の拡幅などで鐘楼が なくなり、本殿の梁へ」

林敬寺の鐘はギャンと鳴る。
小型だが、緊張感がある。

林敬寺本殿に巨大な太鼓!
「この寺から、
 御陣乗太鼓の歴史が始まったんですよ」
前住職が打ってくれた。
障子戸が、床が、揺れる。
こりゃあ、上杉勢も逃げるわ。


「海草ですか?」「エゴですよ」
エッチディレクターは不思議そう。
私は聞いたことがあった。
「おつゆに入れるんですよね。」
「は? 入れんわいね。」
生半可な知識だった。

「エゴは、塩水にさらすと 真っ白になるんや。
 これを煮ると、溶けて寒天みたいになる。
 低カロリー、肌に良い美容食やね」

おつゆに入れると溶けてしまう。

固めた寒天状になったエゴ。
「せっかくやし食べて行かれ」
刺身醤油とわさび、またはきな粉で頂く。
舌触り滑らか。
潮の香り穏やか。 

御陣乗太鼓の保存会関係者がいらっしゃると聞き
訪ねてみたら、あの、夜叉面継承者!

ケースの中の、袱紗の中の面を出してもらった。
200年前から伝わる文化財だ。 
海から侵入した上杉勢を
村人たちが、面と太鼓で撃退した。
「つけると世界が変わるというか。
 自分が、その時代に入るんです」

この面は、生きている。
震えた。
≫ MAPに戻る