2007年12月22日  輪島市 門前町皆月

高台から見下ろす海、港、集落。
輪島市門前町皆月。
ここが年内最後の旅の地。
のどかだなあ。
と、皆月日吉神社の目印。

参道をのぞくと赤頭巾のおばちゃん。
「ダイコン漬けるのに、 桶を洗うんや」

この道を登ると日吉神社。
「初詣は毎年ここや。
 今年は鳥居がなくてさびしい」
3月の能登半島地震で
神社の鳥居が倒れ、壊れてしまった。

境内には、鳥居の標と屋根が、
処分されずに残っていた。
地元の人の、胸の痛みを示すように。

路地に、おばちゃんの声が響く。
取材の結果、以下のことが分かった。

 ・お姉さんのお宅に行ったこと。
 ・手押し車はイスにもなること。
 ・元気で明るいこと。

見上げるような立派な間垣。
その内側に、また間垣。
本殿前に、また間垣。
海風から、完全防備された、要塞の寺、
善行寺(ぜんぎょうじ)。


おばちゃんが持ち出したのは、
釣れたばかりのサワラ。 刺身に、造る。

…えぇっ!ネコにやるの!?

「ぜいたくや!ネコが」
「だってかわいそうや。ネコが」

「地震のあと、飼えなくなった人もおる。
 ネコにも命がある。
  大事にせんなん。」
神社と寺の町は、 小さい命を大切にする町だ。

ところで、私たち……
  お腹空いて、店が無くて、困ったんですけど。
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