2008年1月19日  輪島市 門前町深見

船着場の堤防から望む、海沿いの道。
ドキンとした。
輪島市門前町深見。

あそこの山が崩れて道をふさぎ、
集落が孤立してしまったんだね。

波打ち際にはセメントで固めた広場。
小学校のグラウンドくらいの広さ。
色とりどりのジャンパーのおばちゃんたち。
ああ、岩ノリを採っていらっしゃるんだ。

行ってみよう…わ!わ!危ない!
一面のノリでヌルヌルだ。

足下まで波が来ても、 平然としている男性。

「きょうは条件が良い。凪いどる。
 ほんでたくさん採りに来とる」

これでも、波が静かな日なのだ・・・。
「おばちゃんの滑り止めかっこいいね」
駄目!」
「わらじでしょ、見せてください」
駄目!」
「お顔、映さんし、話だけ」
駄目!」
でも、私たちの帰り際、小声で言ってくれた。
「深見にきてくれて、ありがとうさん」

お寺の庵主のおばちゃんが
「ハバ」を見せてくれた。
岩ノリの一種。
「焙ってあげる。なんもつけんでもいい」
ストーブの上でほんの数秒。
緑色が復活する。パリパリになる。
日本海が香りたつ。
「お正月のお餅も余っとる。食べたいけ」
「はい、食べたいです」

ストーブで焼く間、
能登半島地震の話をしてくれた。
ご本尊が倒れたこと。
寺を離れ、避難したこと。
地域が困ったとき、お寺の存在は重要。
ご住職は亡くなっても
おばちゃんが寺を守り続ける。
焼きたてを、磯辺にして頬張る。

おもちが、熱いよ。
胸まで熱いよ。
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