2008年2月23日  輪島市 門前町地原

一面の雪に覆われた集落。
一瞬、足を止めて見てしまう。
きれいだなあ。

門前町荒屋から地原へ。
アロエジュースの容器を
ずらり並べた花壇が鮮やか。

きょうはまだ誰とも出会っていない。
ほら、足跡がある。
山を登ったところにあるダム。
ここに、人がいるんだ。

…と思ったら、
この足跡は外の道からのものだった。

雪景色の中、水をたたえたダム。
これは水力発電のためか?
洪水防止か? 農業用水か?

おいおい、
いい加減に誰かに会おう。

ダムの施設は新しい。
中に入ってすぐの部屋に
新聞を切り抜いた資料が貼ってあった。

昭和34年8月。
門前は洪水に遭った町だったのだ。

ダムの集中制御室にお邪魔。
施設の掃除兼メンテナンス係の方々。

誰も知らない場所。
誰も知らない作業。
町を守る仕事が静かに行われている。

大きな寄棟の屋根のお宅を訪ねる。
「屋根はどうなってますか」
「茅が上がっとる」
「物置ですか?」
「茅です。旦那は屋根葺き職人やった」

「上がってみていいですか?」

梯子でのぼって、屋根裏に立つ。
古い桶などが置いてある。
カメラの設定を変え、暗くても写るようにした。
ここは神秘の世界だ。

ただし私の顔だけは、
オカルトチックな世界だ。
縄で結わえて渡した、黒い梁。
傷む度、修復した、膨大な茅。

屋根職人だったご主人。
私の頭上、4〜5メートルに
その職人の「手仕事」が見えている。

門前町地原。 雪景色に、きりりと。
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