2008年5月24日  志賀町 西海風無

町の名前が好きなんだよ。
志賀町、旧富来町の「風無(かざなし」。
風が吹いて海が荒れないようにと、
祈りが込められている。

ちょうど手に袋を持って歩いて行く女性。
モズク?それをどこへ?

近所のご実家に持っていくという。

この集落は、みな親戚。
近隣のお宅同士で「嫁とり」をし合っているらしい。

この奥様もそんな一人である。

ご実家でお義姉様にモズクを届ける。

「モズクっちゅうのは、藻の上にできる。
 それをクシで拾うんや」
話しながら器用に藻とモズクを選り分ける。
作業は細かいですねえ。

何もつけない生のモズク。
「しょっぱい。しょっぱい。塩味だ」
「茹でないかん。ほんで酢の物にするんや」
話好きなおばちゃんたち。
この町で育ってきたから、当然の毎日。
モズクは細い。
女性たちはたくましい。

集落で出会った、おばちゃん。
一瞬で逃げていってしまった。
その一瞬で分かったこと。

・視聴者である。「テレビ見とるよ」。
・恥かしがり屋。「映るの、嫌やぞいねー」
・親切。「そっちの人に聞きなさい」

で、そっちのお宅のおばちゃんに聞いた。

おお、こちらもモズクの選り分け作業中。

おばちゃん1:「7、8キロありますわ」
おばちゃん2:「そんなあるかいね」
ボケとツッコみが成立している。

通り沿いの大きな窓から、 作業の様子が見える。
グラウンドゴルフ大会の賞品をラッピング中。
本業はギフトショップとのこと。

おねえさん1:「ボランティアでしょこれ」
おねえさん2:「金儲け金儲け」
ボケとツッコみが成立している。

小屋で作業中の男性。
中は工具類の山。

・煙突掃除のブラシを製作中
・かつてはタンカーの船員だった
・機械類は大抵自作できる
・現役引退しても、趣味でいろいろ作っている
世界最大級のオイルタンカー。
「一回航海に出ると何か月も帰らん。
 女房にさびしい思いをさせた」
いま、奥様の手工芸品の台座をご主人が作る。

風無地区に、手作業の達人たちあり。
『風』は無くても、『技』がある。
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