2008年10月25日  七尾市 能登島向田

あるところに、
リュックを背負って歩く旅人がおりました。

能登島の向田(こうだ)というところで、
家の前に大きなバスタブ、
いえ、生け簀(す)が、
置かれているのを見つけました。

旅人が中をのぞいてみると、
水の中を泳ぐ小さな魚がいます。
「何だろう、これ、メダカ?」
なぜ、こんなところに
メダカが泳いでいるのでしょう?

家の人に聞いてみることにしました。

「遊びに来た子ども達が、帰りにほしがると思って。
  おみやげに持たせるんや。」

「そのために わざわざメダカを育てるんですか?」

能登島の人の優しさに、旅人はびっくりしました。


近くには古い看板の旅館がありました。
玄関が広く、廊下は輪島塗でピカピカでした。


先代のご主人は、
能登島と七尾を結ぶ連絡船フェリーの
船長だったのです。

りりしい写真がかざってありました。

どこかのお宅の庭に、お地蔵様がありました。

でもお宅の人に聞いても、
なぜお地蔵様があるのか 分かりませんでした。


旅人が次に見つけたのは、
4体可愛く並んだお地蔵様です。

立て看板がありましたが、
文字が掠れていて 全然読めませんでした。

観音様の足下に、小さなお地蔵様がありました。
旅人は焦りました。
大事にされているのは間違いないのです。
でも、どんな由来か分からないです。

と、その時!
焚き火をしていたおばあちゃんに会いました。
   

むかしむかし、大火事がありました。
観音様は、火の速さと方向を変えて、
村を救ってくれました。
村の人たちは、
お地蔵様も一緒に、火除けの願いを込め、
大事にすることにしたのです。

旅人は、熟れた柘榴(ザクロ)をもらいました。
甘酸っぱく、優しい味でした。
   
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