2010年11月22日〜25日  津幡町 瓜生

「山中を約2キロ、川沿いのがけの上。
  この先に集落があるのだろうか」

「見えた。
  瓜生(うりゅう)だ。失礼だけど、
  仙人か妖精の里のようだ。
  さびしいので全部会話形式にしよう」

「どうして誰もいないのだろう。
  お留守の家ばかりだ。
  雨が強くなり、情けなくなったよ」

「どなたかマッチを  買ってくれませんか」

「よく見るんだよなあ。
  この瓜生で『消火栓』の旗」

「分かった。この集落では、
  消防車が来るまでに時間がかかる。
  火事は特別恐いんだ」

「ああ、あの旗はね。
  雪が積もっても目立つようにや。
  それからこのお米は、
  『報恩講様』用のお米や」

「えっ、お宅で一軒ずつ報恩講を?
  信仰心の篤い地域ですね」

「玄関前にベンチ、ですか?」

「あ、そりゃお父さんのおみやげや。
  森林公園に勤めとって、
  丸太をベンチにしたんや。
  おばあちゃんが、デイサービスの
  バスを待つのに座るんや」

「うちはNHKしか、つけんのや」
「できればテレビ金沢も見て下さい」
「何チャンネルや?」
デジタルなら、4チャンネルです」

「うちは4チャンばっかりや」
「・・・あのーそれはテレビ金沢ですか」


「藤沢さん、シイタケ栽培で、
  一番良いことはなんですか」

「毎日シイタケを 食べられることですね。
  河合谷のシイタケは、
  水が良くて品質が良いんです」

「へえーっ、すごい天井。
  瓜生の端の、たまきさんのお宅」

「昔の、四つ組みの梁やね。
  宝達山からの風で、夏は涼しいよ。
  壁一面が窓にしてある」

「俄山禅師の碑を見ておいでね。
  この地は浄土真宗だけど、
  禅宗の聖地でもあるんやよ」


「藤沢充子さん、川柳をどうぞ」

「安住の地を人様は過疎と呼ぶ」」

 
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