2013年2月18日〜22日 金沢市 戸水町

雪が残る路地です。
金沢市戸水町を歩きます。


立派な蔵ですね。
紋は「模様」ではなく、文字のようですが…
「とくに」と読むのですか?

いいえ。
「三田(さんだ)」一族の「徳」さんを示します。

近所には、本家に似た名字の世帯があり、
こちらの初代は三ツ田徳衛門さんなのです。

まるでクイズのようです。


「地域の文化がありますよ。
  『南無(なん)とせ踊り』と言うんです。
  井村さんが詳しいですよ」

どんな踊りなのか。
井村さんを訪ねます。


神社の前の本田商店。

昔ながらの釣銭機です。
それぞれの列ごとに、
20円、30円、40円と
まとめて取り出せます。

八幡神社でお参りです。

掛けられた額には、
昭和4年に奉納された
能の役者や番組の記録が。

戸水町は、昔から芸能の町のようです。

交差点で見かけた看板。

「南無とせ節」は、
金沢市指定の無形民俗文化財です。

井村さん、
早く会いたいです。

やっと会えた井村さん。
花の栽培のお仕事中。
パンジーやプリムラが咲き、
ハウスの中は春です。

「南無とせ節には、
 500年の歴史がありますよ」。

蓮如上人の教えをしのび、
村人が盆踊りをしたことに 由来します。

忘れられていた踊りを
井村さんたちが30年ほど前に
掘り起したのです。

「来てもらえんけ」
井村さんの一声で踊り手の本田さん登場。

お客様を待たせたまま、
目の前で踊ってくれました。
姿も、振りも優美です。

「念仏踊りでも、明るく踊り、明るく歌うんです」

歌に込められた深い意味。
単なる娯楽ではなく、
地域の誇り、文化財です。

しみじみ感動しました。

大きな間口の西野さんのお屋敷です。
築200年ということです。

「うちの土間が広いので、
  ここで踊っていたのです。
  『南無とせ節』を」。

昭和40年ごろの写真です。

藁や茅を使った屋根や 大きな土間は
リフォームされましたが、
正面の間口の広さは今もよく分かります。

地域の人たちが愛する
「南無とせ節」。
盆踊りを通して結ばれた町の絆の、
なんと熱いこと!

ここは金沢市戸水町。
全国に誇る、唄と踊りの里。
 
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