2013年10月14日〜18日 金沢市 昌永町

金沢市昌永町です。

無口な たけしディレクター。
何かしゃべろうよ。
「…はい」

しゃべりたくなるよ。
幽霊と地蔵の碑を発見。

広誓寺のご住職、巽さん。

「ちょうど学生さんが、
 ボランティアで、建物の補修工事を」

聞きたいことばかりです。

第一高校の生徒たち20人が作業中。

「小舞」に細い紐を巻き付け
補強する作業です。

禅寺では、日常の全てが修行。
これもお勤めです。

昔の建築物も、自分の家も、
ただ建っているのではない。
多くの苦労と技がある。
そう思うと、掌が合います。

ところで、幽霊と地蔵は?

本堂でお参りした後、
幽霊の話を聞こうと思ったら、
たけしディレクターが 珍しく発言。

「奥のあれは?」

…腰を抜かしました。

白壁に浮かぶ人影。
こちらを見つめる空虚な目。

「こ、こ、これは何ですか」

「ガイコツさん なんですけども」
お寺を会場にした
「オテラート」という展覧会を
開催していたそうです。
会期が終わり、
作品の片付け作業中で、
引き取りを待っていたのが
ガイコツの絵画作品でした。

「取り壊した火葬場の
  そばの地蔵を移動させたら、
  幽霊が出るようになりました。
  広誓寺で供養したら、
  出なくなったそうです」

ご住職は優しく語ります。

「この世に何か働きかけたいという
  思いを持つ点では、
  幽霊も地蔵も、兄弟のようなものなのです」

木漏れ日に、
地蔵さんがほほ笑んだようで。


昌永町児童公園に入ると、
良い香りに包まれます。
キンモクセイです。

樹木にひとつひとつ
名前が書いてあります。

公園のそばでネットを広げている
石田さんに聞きました。

「元気なボールくんが
  飛び出さないように
  ネットを準備しています」。

石田さんは副町会長です。

樹木の名札も、
石田さんの手作りです。

しかもボランティア。

子どもたちのために、
謡の先生もされていました。
公園に響く「橋弁慶」の一節。

町を守り、子どもを育てる。
公園は、町の象徴です。


一般のお宅の納屋に、味深い道具類を発見。

 ・運動会のポール
 ・ゼッケン
 ・祭の太鼓
 ・祭の台車


消防団で活躍していた上田さんが、
仕事を引退した後、
自宅納屋を、町や学校の倉庫として、
提供しているのです。

昌永町は、その一部が
かつて浅野川の中州にあり、
「中島」の地名が出来ました。

町会の名前として、
今も残っています。
ゼッケンが歴史を語ります。

消防団の浅野分団の建物に
入らせてもらいました。


火の見やぐらと、
はしご登り練習場があり、
防災拠点でもあります。

はしご登りの教本があり、
見よう見まねでやってみました。

…が、最初の「火の見」から
できませんでした。

足が上がりません。


初代の消防分団長は、
水害で流れてきた流木を使い、
最初の分団施設を建てました。

被災地で立ち上がる力と、
周囲の助け合う力を 形にしたのです。
分団長の末裔の横越さん。
幾度も災害に遭い、
その度、立ち直る昌永町。

火の見やぐらから見渡します。
「金沢に生まれて良かった」

私も、訪ねて良かったです。
 
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