2017年8月15日〜18日 白山市 中島町


「こんにちはー!」
畑作業中に遠くから声を掛けたら、
軽トラックで来てくれました。
親切な東武夫さんです。
白山市中島町の旅が始まります。
「近くに浄水場があるんです。
  誰かいれば話を聞けますよ」。

手取川の取水口から、
水をくみ上げ、浄水場に送り、
上水道の水をつくります。
親切な琴浦さんが、教えてくれました。

手取川の水は、高低差のエネルギーで
加賀市から七尾市能登島まで送られます。

まとまった雨が降ると、
取水口近くに土砂が堆積するので、
これを取り除くのが大事なお仕事。

ご自宅の水道水を飲むと、
「俺がやったんかなあ」と
感慨を持つこともあるそうです。

上野政英さんは、
元日本代表の陸上100m選手。
2007年アジア大会銀メダル10秒26は
石川記録。

走ることから今は退きましたが、
県民の水を守るお仕事に胸を張ります。

石垣と階段を建設中の作業員さん。
「階段が出来るまでは、その石垣を
  よじ登って行き来しています。
  塚田さん、登るつもりなんですか?
  やめといた方がいいすよ」。

いえ、登ります。
登れるほど、足は治りました。

注意深く足場を見つけ、
時間を掛けながら体重をかけます。
両手も使って体を引き上げます。
コンクリート塀は、上に一度腰かけて、
足を順に上げて乗り越えます。
やった!登頂成功!
上には特に変わったものは無いです。

八幡神社にお参りして気づきました。
おりがいくつも仕掛けられています。

近くによって見てみると、サル用のものです。中のエサに触ると、
扉が閉まるようになっています。

神社のそばに川が流れていて、
そのほとりに、不思議な小屋です。
童話に出てきそうです。
変わったオブジェや、バーベルが
おいてありました。
看板には「庵蜩其」。
表札は「嶋」さん。お目にかかりたい。

神社のそばの喜多さんに、
横の川について聞きました。

近所の人は飲料水にしたり、
野菜を洗い、スイカを冷やしたりします。
白山の麓は、
湧き水の豊かな地域なのです。

川の名前を聞いてびっくり。
「水無し川」と呼ばれています。
日照りが続くと、枯れるためです。

豊かに、速く流れていて、
枯れるなんて信じられませんけど。

謎の小屋のオーナー、
嶋さんです。
お仕事の合間に、会えました。

ストライプのシャツとハットがダンディで、
お声が渋い、カッコいい男性です。
「そのひぐらしあん」は、20年ほど前、
格闘技の仲間が集まり、楽しむため建築。
川の水を引いて魚を飼ったりしました。
風流に自分を見つめ直すひと時。

体を鍛えている仲間たちは、
バーベルを持ち上げることもあるそうです。

午前中にお会いした東さんと再会。
アサツキの球根などを見せてくれました。

お宅の畑には、
サルやハクビシンが来て、
作物を荒らすことがあるそうです。
あまりに食害がひどく、
今では 畑の周りに電気柵を作りました。
人が触ってもビリッときます。
ここ数年で、サルなどの被害は
増えているそうです。

「平成24年の12月24日の朝が、
 忘れられません」。
家がサルに包囲されたそうです。
数十匹いて、怖い思いをしました。

水が美しく豊かで、野生生物も元気ですが
地域の方には悩みをもたらします。

自然の「恵み」と、「脅威」。
生物の「保護」と「駆除」。
中島町は、その狭間にあるのだなあ。
 

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