2017年10月16日〜20日 白山市 河合町


一面のソバの花。

「河が合う」と書く河合町は、
手取川と大日川の合流点の町です。

良い水と良い空気の恵みがあります。

野生動物による食害が悩みの種です。

笹津さんは、
サツマイモを2重のネットで、
厳重に守っています。

中村さんのお宅の敷地内に、
「お宅専用の川」があります。
「川端(かばた)」と呼ばれ、洗い物を
  していました。今も野菜の土を洗います。

「なんという川ですか?」
「うーん。川って言っています」。

近くには大正末期に金名鉄道が開通し、
その後北鉄金名線になって電化されました。
昭和40年代に廃線になりました。

線路の跡は自転車道路になって、
サイクリストが行き交います。

ソバの白い花の次は、黄金色の稲穂です。

10月初め、稲刈りがこれからなら、
ずいぶん晩稲の種類だなあと思っていました。

上河合と下河合の間に白山神社があります。
お参りしたらすぐに答えが出ました。
「このお米は『ひゃくまん穀』です。
  今年初めての栽培実践ほ場。
  農家としてすごい期待してます」

県が9年掛けて開発した新品種で、
コシヒカリより収穫時期が遅いです。
山本さんによると、この時点では
生産者でも食べていない人も多いです。

全力で走ってきたのは、林さん。

近所に勤務先の事務所があり、
私達の取材を見つけて追いかけてきました。
事務所の人にも行って来いと言われて
息を切らして走ってきてくれました。

せっかくですから、教えてあげましょう。
2分前の知識を自慢しようとしました。
「この稲穂の品種分かりますか?」

「ひゃくまん穀」………ちーん。

初めて「ポップコーン」を収穫した林さん。
天日乾燥させています。
今、まだ干せていないのでしょうか?
「どや、知らーん。初めてやし」。
そりゃそうですわね。

近所に「河合鉱山」があることを
教えてもらいました。


県内に現場がある唯一の鉱山が
「河合鉱山」です。
出口社長が対応してくれました。

見学に行くときは、条件があります。
車から降りる時はヘルメットを必ず。

食器や便器のメーカーに向けて
年間1000〜3500トンの「陶石」を
産出しています。

大正時代から歴史のある鉱山で、
かつては北鉄金名線で運搬しました。
急傾斜の砂利道を車で登ります。
地上から 400mの高さになります。

車内で区別を聞きました。
「鉱山」 :経済産業省の管轄
       規模が大きい
「採石場」 :国土交通省の管轄
       規模が比較的小さい。

天狗が見渡したという場所に来ました。
遠く白山から、手取川の蛇行する様子と、
点在する集落がパノラマになって見えました。
天狗もきっと扇をあおぎながら、
「絶景かな」とつぶやいたのでは。

私の旅もまだこの奥に続くのだなあ。

「陶石」は紙のように真っ白です。
「これは1級と呼んでいます。
  コーヒーカップなどの食器になります。
  白さに合わせて、4級まであります」
出口さんが親切に説明してくれました。
「塚田さん、を、探してみましょうか?」
「え?金とおっしゃいましたか?」
「ほら、あったあった」
「えーっ!確かに美しい。金ですか!」

「と言いたいところなんですが、
  実は黄鉄鉱です。鉄と硫黄の化合物。
  1円にもなりません。
  そんなに簡単に金が掘れたら、
  私、仕事していませんよ」。

白山市と能美市の境界線地点です。
東尋坊から能登の海岸線が見渡せます。
河合鉱山の最高峰です。
「日々のいやなことも、ここにくれば、
  何でもいいという気持ちになりますよ」

確かに。
なんと自分は小さいのだろう。
なんと河合の人たちは優しいのだろう。
 

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