2017年12月4日〜8日 白山市 別宮町


平安時代から「別宮(べっくまたはべつぐう)」
という神社の名前の記録があります。
1907年に鳥越村役場が置かれ、
村の中心地になりました。

白山市別宮を歩きます。

白山別宮神社の拝殿です。

高さ3mの蛍光灯にペンダント型のスイッチ。
どうやって点灯するのか分かりませんでした。
毎回梯子を使う?
とても背の高い人がいる?

たまたま神社の役員の宮元京子さんが
境内を掃除中でした。
町内の行事としての掃除もありますが、
少しでも早く終わるように、
先がけて作業をしていたのです。

「どうやって点灯する?それはね」。

拝殿を上がって右側の柱に、スイッチ。
ひものスイッチは使わないそうです。

これで解決しました。
まあ、そうではないかな、と
うすうす思っていました。
宮元さんに感謝です。

豆富屋「じんた」さんは佐野隆久さんで3代目。
先代までのお名前に「甚」の文字が付き、
創業時から「じんた」でお馴染みです。

「93年ものの、お宝がありますから、
  見て行ってください」と言われました。

お宝は、こちらでした。
お母様・佐野澄子さん93歳。

今も、「ひろず」用のギンナンを剥き、
カンピョウを結びます。
指先を器用に使います。

池田さんのお宅で、
娘さんの手作り教室の作品を拝見。

縫い目がハートの柄のかばんです。
アサガオやスイセンのパッチワーク。
ファスナー部分にも模様があります。

帽子はリバーシブルで、
表裏でイメージががらりと変わります。
つばの部分が広く、
日除け効果が高いです。

2匹のイヌの散歩中の山内さんは、
妙観寺のご住職でした。

6歳のトイプードルがアトム、
15歳の柴系がプルーです。
アトムを可愛がるとプルーが嫉妬します。

妙観寺には鐘が二つあります。
鐘楼に吊られたものと、
ガラスケースに入ったもの。

ご住職が説明してくれました。

初代の鐘:戦時中、金属供出に。
二代目:その後、地域住民が寄贈。
三代目:音色の良いものを新設。

ケースに入った二代目の鐘の前には
「兵戈無用(ひょうがむよう)」の石碑。
別宮の人たちの平和への祈りです。

妙観寺のお御堂の欄間が見事です。
素朴な木目のみで彩色無しですが、
極めて精妙です。物語のようです。

「二河白道の場面を描いたものです。
  どういうものかというと、
  ネットで調べて下さい」。


そろいの法被を見せてくれました。
紙芝居で鳥越の物語を語り継ぐ
「うれっしゃ会」の方々です。
9人のメンバーが
12年前から活動しています。

市町村合併のあとも、
鳥越の方言や文化を残そうと発足。

紙芝居は10作目がまもなく完成。
かつて河合町にあったという
禅寺・如来寺の小僧、弥市のお話です。

村上会長の実演です。

「にょらいじにゃのうてはならんもんに
  なっとったといや」
独特のイントネーションです。
今から読み込んでレベルをさらに高め、
来月には鳥越中学校で上演予定です。

「うれっしゃ会」の活動が可能なのは、
地域の言葉を記録した資料や
伝説・民話の集めた資料があり、
鳥越を愛する人たちがいるからです。

貴重な「瀕死語ノート」が活動を支えます。



掃き掃除姿もお洒落な、森トキワさん。

お話が楽しくて元気で、
鳥越では最も有名な一人です。

茶の間のこたつの周りには、
10年前に亡くなったご主人弘雄さんの
笑顔の写真が何枚もあります。

トキワさんはバスガイドとして、
ご主人は別の会社の運転手として、
出会い、結婚して鳥越へ。
結婚は19歳でした。
宇ノ気から鳥越に来ました。

50年以上山里で暮らしてきて、

「良い人たちに恵まれました。幸せです」
と話します。
「ね、お父さん」
トキワさんは何度も話しかけます。

ご自分のこと、お孫さんのこと。
今が一番、ご主人に惚れている。
幸せなご夫婦の、ひとつの形です。

雪が近い別宮に、温かい縁があります。
 

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