2017年12月18日〜22日 白山市 相滝町


道端に積雪があるのに
道路に雪が無いです。
あのお宅の玄関から道路に水が流れて
川のようになっています。

最初は、このお宅だけかと思ったのです。
相滝の旅は小さな発見から。
林紀代美さんのお宅の玄関の融雪装置です。
30年ほど前に設置されました。
作ったのは、
13年前に亡くなったお父様です。
近くの川の上流からパイプラインを敷設。

よく出来ているなあと、驚くのは早いです。

さらに大胆で大規模な、町ぐるみの
「融雪・消雪」のシステムが、
相滝にあるのです。

「川をせき止める」とは
どういうことかというと・・・・

近所の竹田さんにうかがいました。

側溝の小川をせき止めて
道路にあふれさせます。
布を敷いて水のガードレールをつくります。
雪がたまったところを狙って流します。

道を、川にする。

水の豊かな山里ならではの知恵です。
歩くときには、長靴が必須です。


「火の用心」の当番のお宅に届く
回覧板です。

拍子木は
家庭ごとに自前のものがあります。
半日ずつ「火の用心」は
バトンタッチしていくので、
毎日、
回覧板が家から家に動くことになります。

火の用心だけではなくて、
ご近所の無事を確かめる意味もありそうです。

長い柄のついた団扇のようなもので
屋根雪を落とす道具がありました。

使ってみました。これで良いですか?

良いけれど「そもそも雪が積もってない」
と突っ込まれました。

松岡寺は、
相滝の集落で最も高い所にあり、
除雪用の水の貯水池も境内にありました。

蓮如上人の三男、蓮綱が開いたお寺です。

大扉の中の小さい扉は、
音を立てずにこっそり出入りするためのもの。
行事をしている最中に使うものです。

実際に動かしてみると、
確かにほぼ無音で開け閉てができます。
庫裏の裏手には、不思議な笹があります。
蓮如さん縁の笹です。
冬に縁が鮮やかに白くなります。

クマザサの種類と思われますが、
コントラスト鮮やかで、
ここでしか自生しておらず、
思わず掌が合わさります。

白山市相滝に行ったら、
この看板が目立ちます。
迷うことはありません。

レトロな看板もご主人のコレクションです。
「とりごえ蕎麦 相滝」。

玄関前に手書きのパネルがあります。

「パワースポット五十谷大杉 3800m」

腹ごしらえしたら行ってみよう。

店主の山田訓(さとる)さんは、
「国際救助隊」。

絶滅危惧種となった懐かしい品々を
守る使命を帯びて、
コレクションを充実させています。
「なめこそば」は950円。
香り豊かで温まります。
「そば茶プリン」も印象的でした。

「ご主人、五十谷大杉というところへ、
連れて行ってくれませんか」
「ああ、いいですよ」。

車で5分ほど走って到着。

五十谷の大杉は、県指定天然記念物。
高さ38.5m、枝張り37.5m。

ご主人と私の身長と比較して下さい。
樹齢1200年以上と見られています。

覆いかぶさる迫力に圧倒されます。

「お前は何に悩んでいる」
「何で争っている」
魔王から厳しく叱咤されたような
気持ちになります。
何と人間はちっぽけだろうか、とも。

ここで撮影した写真を
待ち受け画面にしたり、
落ちている葉を拾って行ったりする人も。
縁起がよさそうなので私も連写しました。

相滝から五十谷、
魔王に見守られながら、歩きます。
 

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