2018年1月29日〜2月2日 白山市 三ツ屋野町


顔に雪が吹きつけてくる日です。

白山市三ツ屋野の道で、
何か口ずさみながら歩く男性。
詳しく聞かせてください。

「いやいやいや」。

のどの健康のために
詩吟を吟じながら散歩しているそうです。
恥ずかしがり屋さんでした。

「私でなくて庄田さんに聞いて。
  三ツ屋野の名士ですから」。

庄田さんをお訪ねしました。
車庫の前も玄関前も
雪がきれいに消えています。

谷の水のバルブがありますが、
これを開けても
玄関前には変化がありません。

コンクリートの下のパイプが
納屋の裏側まで水を届けます。
この水が母屋と車庫の背を巡り、
車庫の前の雪を解かします。

計画的なパイプと斜面の設置です。

庄田良直さんは91歳。
3人のお孫さんが宝物です。
小学校での図工の作品を
居間や玄関に飾っています。

とはいえ、
いまは3人とも 立派な社会人です。

庄田さんは、教員や役場で働き、引退後、
三ツ屋野町のことを記録する必要を感じ、
本を作りました。

町の成り立ち、歴史、方言、習慣、
子どもの遊びなど、
数々の記録をまとめています。

三ツ屋野町は水に不自由した地域です。

庄田さんの記録によると、
かつては清水から水を引きましたが、
上流が水をふさぐと
下流が困る状態でした。

「童のうた」を教えてくれました。
「かくれごに、まじるといいても、
  まじらぬものは…」

輪になった子どもを次々に指し、
ちょうど終わった所の子が
次の鬼になるそうです。

岩上さんから貴重な証言です。
  「元日の朝には、
  まず集会所でお参りをして、
  そのあと神社に初詣に行く」

八幡社は雪に包まれていて
鳥居の前からお参りしました。


複雑に巡らされたのパイプによる
高度な融雪システムは、
40年程前、金平義貞さんが発案、
広まっていったそうです。

北村さんは金沢から嫁いで9年、
4人のお子さんの元気なママです。

蕎麦と野菜が健康に良いとのこと。
「子どもを育てる環境としては、
  自然が豊かなこの町はとても良いです」。

最町会長の谷口さんの玄関ギャラリー。
お土産の根性棒は、
旅行の記念ではありません。

森林資源の豊富な白山市は、
意外な木工製品の産地なのです。
見ざる言わざる聞かざる、で。

胴の長さ1mほどある太鼓が
天井から吊られています。

三ツ屋野町の多目的研修集会センター。
通称「クラブ」です。
谷口町会長が生まれたころから
ずっとある太鼓です。

勤お正月にも初詣の前に、
午前7時の集まりのために、打たれます。

背筋が伸びる音が響きます。

智恵と工夫と優しさを見つけた、
雪の三ツ屋野町の旅でした。。
 

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