2018年3月12日〜16日 白山市 東二口


白山市東二口町は、
国指定重要無形民俗文化財
文弥人形浄瑠璃の町です。

2月の「文弥まつり」で
「でくの舞」が披露されています。

雪の壁にうっすら色がついています。

会場となる資料館までの道を
楽しく飾るため、アニメのキャラクターを
雪に描いて、ろうそくを灯したそうです。
先月のイベントの跡です。

資料館の近所の浦さんによると、
雪は一晩に80センチ積もることもあり、
1週間留守にでもすると、
玄関までトンネルで出入りすることに。

「資料館なら、
  区長さんに聞くと良いですよ」。

民宿「与次エ門」は、村の端の高台。
手取川ダムの発電所関係のお客様が
ほとんどだそうです。

盛下さんの屋号が、
「与次エ門」さんなのです。


瀬女トンネルや女原大橋が
見渡せる絶景ポイントです。

これが宿の3階です。

霧が出ると、まるで雲の中のような
景色になります。

奥様が撮影して年賀状にしました。


東二口文弥人形浄瑠璃は
集落の若者が京都や大阪で習い覚えて
村に持ち帰り広めたものです。

深瀬では「でくまわし」、
東二口では「でくの舞」と呼ばれます。

約350年前から村の名物であり、
この地域の誇りとなりました。

かつては1人1体の人形を
使っていましたが、いまは人手不足で、
1人何役も担当しています。

「さてもそののち…」
区長の山口一男さんが
語りを実演してくれました。

お声は稽古の賜物であり、
長い歳月受け継がれてきた、
伝統と誇りの声です。


東二口の名物は「こて絵」だそうです。
壁のしっくいを使うアートです。
家紋や龍が一般的ですが、
手の込んだ作品もあります。

こちらは福々しい大黒天様。

そして富士山!
見ただけで縁起の良い気持ちになります。

白山登山者の方々が、
登る前に鑑賞するそうです。
白山の麓に富士山があるとは。

「でくの舞」は伝統芸能だけでなく、
子どもにとって、稽古や舞台が
遊び場であり、親の背中を見る
場所でもあったのです。

28歳の山口久仁さんは、5歳で初舞台。
いまも人形役者として、活躍されます。

10mを超えるスギの木の枝打ちです。
放置すると倒れてきて
東二口神社の拝殿が破損するので、
盛下さんは雪の中、作業をしています。

積雪のお陰で、短い梯子で木に登れます。
いまが作業のチャンスなのです。
鳥居の額と肩を並べた状態で
お参りをします。
通りからは鳥居も拝殿も見えません。
それでもご縁が続いたのは、
きっとこの神社に見守られていたから。

雪の残る東二口は、
でくの舞と「こて絵」と人情の町です。
 

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