あっという間の３月です。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

きのう３月３日は
ひなまつり！
ということで・・・私のパソコンには折り紙で作ったひな人形を☆

２日のお得なテレ金ちゃんで、身につけていたものです。
最近は、手裏剣やお菓子箱などなど
娘と折り紙をする時間を楽しんでいます。

さて、
そのひなまつり当日の仰天！コロンブスは
金沢市竪町の加賀友禅専門店『ゑり華』さんにお邪魔しました。

今回のテーマは、
雛飾りに欠かせない『菱餅』のギモン・・・ではなく、
『ひし形』のギモンです。
金沢城の『菱櫓』もそうですが、わざわざ名前に「ひし」とつけるなんて
その形にこだわりがあるんじゃないか！？って。

私自身、かなりマニアックなところにいったなぁと思ったんですけど、笑
すぐ色んなことがインターネットで検索できる時代に
ちょっと変わった視点で色々調べてみたいと思ったんです。

ゑり華さんは、１０年ほど前に
日曜朝の番組「いしかわ大百科」でお邪魔したことがあり、
ご主人の花岡さんならば、何かご存じなのでは！？とすぐ連絡。
取材を快諾して頂き、しかも面白いことが色々と分かりました！

特に印象に残っていたのは、
加賀藩の裃(かみしも)。
現代で言う「制服」の様に、柄が決まっていたそうなんですが・・・

一見、無地なんです！なのに・・・
よ～く見ると、細かい細かい、ひし形が！

花のひし形「花菱」です。
これを見て、ほかの藩の武士たちは
「あちらは、加賀藩の方だな」と思ったんですね。きっと。

そして、「ひし形」の話ではありませんが、
加賀友禅のもとでもある、加賀のお国染についても♪

これは昔、花岡さんに伺ってから、ずっと記憶に残っていた言葉です。

「余白の美」

加賀のお国染は、
柄を全面いっぱいに施すのではなく、
余白を美しく生かしているんです。

遠くから見ても、何が描かれているのかはっきり分かるし、
スッキリしていて奥ゆかしい。
外様大名であまり派手にできない・・・
などの歴史背景もあったそうですが
そんな中で、美しさを追求していったところが素晴らしいです！

ちなみに、私は、
花のテレ金ちゃん「ゆきほの語り部屋」で使用している衣装を着ていったのですが・・・

これは「ひし形」ではなく、「麻の葉」とのこと。
すくすく育つので、子どもの成長を願う模様としても用いられるとのこと。
しかし、ほかにも、いくつかの花も描かれていますし、
全体の雰囲気としては、加賀の「余白の美」からは程遠く。笑

扇子は、花岡さんのご厚意で、
加賀友禅の柄が施された美しいものを使わせていただきました♪

「ゆきほの語り部屋」の扇子も持っていき、リハーサルをしましたが、
それを持つと「おひなさま」ではなく「語り」口調に。笑
本番では、優美な(笑！)おひなさま気分を味わえてよかったです♪

着物を身に着けて過ごすお母さんになりたい・・・
小さい頃に抱いたこの夢に、１つ付け足します。

「余白の美」が施された着物美人になりたい。

あれ？
「お母さん」から「美人」に変わってる。ま、いいか♪