このページでは、テレビ金沢の番組審議会の模様をお知らせしています。
審議会は、番組の質の向上などを図るために、放送法で設置が決められているものです。
第261回 番組審議会
- ●開催日時
- 平成29年3月30日(木)午後3時30分~4時30分
- ●場 所
- テレビ金沢 会議室
- ●議 題
- いしかわ大百科
『シリーズ・きらめくアイデア~モノづくりにかける(13)
世界とコラボ~加賀繍~』
2017年2月12日(日)午前7時00分~7時30分放送
●意 見(要旨)
○この番組はテレビの特徴を遺憾なく活用し、加賀繍の説明に映像が説得力を与えていてよかったと思う。
○加賀繍をビジュアルに描いたあとに歴史を掘り下げている点に、城下町金沢の文化に果たした加賀藩の貢献度の高さを再認識した。
○釈迦の涅槃図、能装束、火事装束などに加賀繍が使われている。素晴らしい技術力で、いかにも文化の重層性を感じさせられる。
○伝統工芸の持つ精神性、美観、魅力は国境や人種を越えてつながっていることが、他国の有名ブランドとのコラボに象徴されている。
○凝った演出やつくりを競うような最近のテレビに慣れた視聴者に、奇をてらわず、誇張した表現もなく、淡々と加賀繍を紹介する手法が、かえってその魅力を際立たせている。
○京繍と違って、どのように加賀繍が発展してきたか。その視点での説明と、海外有名ブランドとのコラボに対する評価について踏み込んだ説明が欲しかった。
○加賀繍、京繍、江戸縫い、それぞれの違いはどこにあるのか。また刺繍糸の仕入れ先、全部手縫いなのか、一部機械縫いが導入されているのかなどが知りたかった。
○伝統工芸一般に言われることだが、後継者の育成対策が重要だと思う。
○加賀繍は女性が支えてきた伝統工芸、未来につなげていくために手仕事の技を紹介する番組は大事である。小・中学校など教育現場にこうした番組を使うことができないか。
【出席者】
根本 博、神谷ますみ、林 隆信、勝田 省吾、吉田 仁、石川 憲一、西沢 隆之、直江 学美
(以上審議委員、順不同)
稲垣 渉、黒河内 豊、築田 和夫、菅沼 直樹、本 秀一、小西 金宗、高田 圭子、辻 雅由
(以上テレビ金沢)