このページでは、テレビ金沢の番組審議会の模様をお知らせしています。
審議会は、番組の質の向上などを図るために、放送法で設置が決められているものです。
第272回 番組審議会
- ●開催日時
- 平成30年4月23日(月)午後3時30分~4時30分
- ●場 所
- テレビ金沢 会議室
- ●議 題
- 『五木寛之の新金沢百景~金沢古書店めぐり~』
平成30年2月25日(日) 15時30分~16時25分 放送
●意 見(要旨)
○金沢に古書店が二十数軒あることに驚いた。金沢という土地が持つ重層的文化のなせる業かと思い、感心した。
○五木寛之さんがかつてロシアを訪れた際の写真が背景に出ていたが、取り上げた古書店の特色に合わせた写真、動画を挿入したら視聴者をその時代に回帰させる効果があった。
○古書そのものが時代の世相、風俗をしのぶ貴重な材料になるし、個人にとっても1冊の本にまつわる思い出は、回想の鍵となる。
○近年の電子媒体による読書が、これまで個人が抱いていた古書に対するイメージを崩す可能性があり、それに関するコメントがほしかった。
○五木さんが雪のなか金沢の古書店をめぐる設定である。雪と古書店がよくマッチする印象で、スムーズに番組に入り込める感じがした。
○五木さんと4人の古書店主とのトークショー自体は面白く、そのまま流しても番組は構成できたと思った。掘り下げ不足が結果的に消化不良の感じを抱かせた。
○番組では古書を愛する客について取り上げられなかった。古書との出合いを求める客との関係を触れてほしかった。
○岩波文庫の巻末にある「読書子に寄す」文中の字を誤読していたが、せめて画面で活字が出ている字は正しく読んでほしかった。
【出席者】
根本 博、神谷ますみ、髙島 茂樹、石川 憲一、林 隆信、西沢 隆之、永井由佳里[書面]
(以上審議委員、順不同)
黒河内 豊、築田 和夫、大久保 正晴、菅沼 直樹、本 秀一、蔵 宏太朗、辻 雅由
(以上テレビ金沢)