番組審議会

第262回 番組審議会

このページでは、テレビ金沢の番組審議会の模様をお知らせしています。
審議会は、番組の質の向上などを図るために、放送法で設置が決められているものです。


開催日時 平成29年4月27日(木)午後3時30分~4時40分
場所 テレビ金沢 会議室
議題 ニュース企画『シリーズあれから・能登半島地震から10年』(計5回)
①「映像で見る10年前の出来事、そして復興の道のり」3/20放送
②「地震で孤立した集落、今も抱える課題とは」3/21放送
③「地場産業の復興は…ある酒蔵の10年」3/22放送
④「あの地震で学んだこと…梶市長が抱く防災への思い」3/23放送
⑤「“復興”とは? 仮設住宅で過ごした住民の思い」3/24放送
報告 2016年10月~2017年3月 番組種別放送時間、CM放送時間
意見(要旨) 能登半島地震10年で、さまざまな場所、立場、角度から高齢化が共通の問題点として見えてきた。自分の立場に置き換えて何ができるか考えさせる点でよかったと思う。 

孤立した門前深見地区をモデルに、自助、共助の重要性とそれを補強していく必要性が検証されている。将来的な共助の阻害要因として高齢化の進行という現実は厳しいと思う。 

被災者の人たちが東日本大震災の被災者と対比して前向きのコメントを発していることが頼もしい。土地の人の優しさ、芯の強さが感じられ、いい内容だと思う。 

北陸学院大の田中先生の「高齢社会にかなった支援メニュー、支援の在り方を構築する必要」の指摘は重要だと思う。 

防災士の役割について、もっと詳しく知りたかった。 

被害の大きい穴水町を去る人が多いなかで、新規に出店をした人がいたが、その人の心情について踏み込んだリポートがほしかった。 

仮設住宅2年のルールについては柔軟さが必要。個々の実情に配慮した運用を行政に求めるべきだ。 

5回に分けて放送したのは非常によかった。1回より5回のほうが多くの人が見られる。重要なことは繰り返されると長く記憶に残る。 

震災後10年、取り戻せている部分と失っている部分、二つのメッセージを視聴者自身が感じ取られるように構成されており印象に残る。 

被災の全体像と個々の現象をとおして得たもの、失ったものをシリーズだからこそ問い掛けられたと思う。 

震災当時の子どもは記憶が薄いと思われる。全体像を客観的なデータともに示すことでその世代の理解が進むのではないか。

シリーズをとおして「復興」の言葉が何回も出てくる。印象が薄れるという逆効果もあるのでシリーズ5回のうち1回は「復興」でまとめてもよかったのではないか。

【出席者】
根本 博、神谷ますみ、林 隆信、勝田 省吾、藤舎 眞衣、吉田 仁、石川 憲一、直江 学美、永井 由佳里、[書面参加]西沢 隆之
(以上審議委員、順不同)

黒河内 豊、築田 和夫、菅沼 直樹、本 秀一、北尾 美和、石動 知穗、辻 雅由
(以上テレビ金沢)

放送番組の種別の基準
種別 種別の基準
報道 社会にとって重要なあるいは関心のある時事的な出来事や動きを報じる番組。
教育 知見を広め、情操を豊かにし、倫理性を高め、かつ生活の向上を意図した番組であって、学校教育または社会教育に資することを意図した番組。
教養 知見を広め、情操を豊かにし、倫理性を高め、かつ生活の向上を意図した番組。ただし、教育に属するものを除く。
娯楽 スポーツ、音楽を含め、生活を明るく、楽しく豊かにすることを意図した番組。
その他(通販番組) 商品又はサービスの通信販売を目的とした番組。
その他(通販以外) 上記のいずれにも属さないもの。