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石川県内の巨樹・桜「小松市・う川古代桜」

う川古代(うがわいにしえ)桜


う川古代(うがわいにしえ)桜 小松市鵜川町乙175
 ソメイヨシノ6本 樹齢90年以上
鵜川町は、JR北陸線の小松駅の東約6キロの地点にあるエリアと、更に500メートルほど進んだ先の山間を含むエリアなど、幾つかの飛び地で構成されている。小松駅からだと駅を出て金沢方向に500メートルほど進み、交差する国道360号を右折、そのまま6.2キロほど白山ろく方向に進んで中海小学前交差点を左に曲がり、梯川沿いに150メートルほど行くと右手側に見えてくる。町内には遊泉寺銅山跡地があり、最盛期の大正初期には、従業員とその家族約5000人の鉱山町があったというが、1920(大正9)年に閉山となっている。この銅山の掘削機械を生産したのがコマツ(小松製作所)の始まりで、この地が小松市の鉄工機械産業の発展の礎を築いたといえる。
このサクラは、1929(昭和4)年に旧北陸鉄道小松線の前身だった白山電気鉄道が開業した際、終着駅「遊泉寺(後に鵜川遊泉寺)駅」に植えられたものと見られている。それ以降、通勤・通学で駅を訪れる利用者をずっと見守って来た。1986年(昭和61年)に廃線となり、サクラは放置された時期もあったようだが、地元のボランティアの方々らによって保護され、代々受け継いでいって欲しいとの願いを込めて「古代(いにしえ)桜」と名付けられた。人の手によって作られた園芸品種のソメイヨシノは、周辺環境や手間の掛け方などによって寿命が大きく左右するようだが、大切に守られているこのサクラは長く後世に残るものと信ずる。

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