石川県内の市街地に出没するクマ増加 寄せ付けないための対策を

この記事をシェア

  • LINE
石川 2022.06.17 20:31

石川県内で相次いでいるクマの目撃情報。中でも、学校の近くや住宅地など市街地に出没するケースが増えている。その要因やクマを寄せ付けないための対策とは。

6月5日。津幡町にある小学校の裏手に現れた体長1メートルを超えるクマ。その8日後、周辺で同一の個体とみられるクマが捕獲された。

また、金沢市でも6月2日、住宅地などでクマの目撃情報があり、近くのアパートでは玄関のガラスが割れているのが見つかった。

県内で相次ぐクマの目撃情報。県によると去年を上回るペースで推移していて、15日までに110件の目撃情報が寄せられている。

その中で目立つのが小学校の近くや住宅地の路上など市街地に出没するケースだ。

こうした状況について専門家の県立大・大井徹教授は、「(最近の調査では)市街地周辺の山林のクマの密度が山の方よりも高い場所があるということが分かってきている」と話す。

大井教授は去年6月から12月に金沢市田上地区など市街地周辺の山林とさらに奥の山間部に計35台のカメラを設置して調査を実施。

その結果、クマの生息密度は夏場の市街地では少なくとも0.37頭だったのに対し、奥の山間部ではその10分の1と密度が低い傾向が見られた。

この理由について大井教授は、「放置された里山が森に戻ってしまったことで里山がクマの生息環境に近くなった」と話す。クマを寄せ付けないためには、「家庭から出るゴミを不用意に放置しない」ことが大切だという。

こうした中、17日、小松市では…。行われたのはクマの出没を想定したドローンの訓練。

小松市消防本部では災害現場の情報収集や行方不明者の捜索などへの対応を強化しようと7月、ドローン隊を発足する。

操縦資格を持つ21人で構成し、所有するドローン3機を同時に運用することも可能に。

クマの捜索にも活用が期待され、この日はドローンでクマの動きを捉える訓練が行われた。

小松市消防本部では、7月1日にドローン隊の発足式を行い、活動を本格化させていくとしている。

県では、クマの出没警戒準備情報を発令するなどして、注意を呼び掛けている。