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いしかわ大百科

2008年度

 いしかわ大百科

8月3日(日)7:30~8:00
シリーズ・百万石を支えた男たち⑥
『耕稼春秋 土屋又三郎』

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今回は十村役・土屋又三郎が主役
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加賀藩は「農書の宝庫」

◆◆◆ふるさとの歴史ロマンを探る30分◆◆◆
「加賀藩は農書の宝庫」と呼ばれたのはこの人物に寄与する所が多い?
今回は加賀藩の農業の父ともいえる、土屋又三郎です。

◎十村役からの出発
1664年(寛文4)5月に起きた「辻斬り事件」
命を落としたのは加賀藩の十村役でもトップの人物といわれた
土屋勘四郎です。

村方の安定を図り、年貢米を不足することなく藩へ納めるのが
十村役の仕事ですが、土屋家は代々、十村を受け継いでおり、
事件後、息子の又三郎が後を継いでいます。

若干20歳の十村役は、職にあぐらをかくことなく、
農民とともに勤めてきましたが、改作奉行が起こした事件に連座し、
その役を解かれてしまうのです。

しかし、又三郎は精力的に農業に取組み、
農書の傑作といわれる『耕稼春秋』を手がけました。
田畑に繰り出し、村の年寄りたちに教えを請い、
自ら、農業を極めていったのです。

◎今も受け継がれる知恵
野々市町郷土資料館には、江戸時代から明治・大正頃に使われた
農機具がたくさん展示されています。
今でこそ機械化が進みましたが、
又三郎は効率よく、また確実に生産できるようにと
『耕稼春秋』や図で解説した『農業図絵』を手がけました。

金沢市安原地区では、『耕稼春秋』にかかれた有機質の肥料と
ほぼ同様のものを使ってスイカを栽培しています。
この肥料を使うことでスイカ独特のコクがのるんだそうです。
これは又三郎が『耕稼春秋』でも書き示しており、
現代にも通用する、理にかなった生産方法が紹介されているわけです。

ほかにも間引きの時期を示したものなど、
又三郎は自らの実体験も踏まえた上で農書を仕上げており、
長い年月をかけ、試行錯誤しながらも極めていった
情熱には頭が下がる思いです。

十村役を担った喜多家(野々市町)
藩主専用の玄関があります
古い農機具に興味津々
金沢・安原地区で生産されたスイカ
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おいしくいただきました
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『耕稼春秋』の技術が今も生かされる

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【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀

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