7月29日(日)7:30~8:00
ふるさとに元気!シリーズ・石川のモノづくり⑥
『近未来系 ~ドームの住まい~』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
石川県にはまだまだたくさんの魅力ある企業があります。
今回ご紹介するのも、近年徐々に注目を集めてきた、ま~るい建物です。
◎あれは何!?
北陸自動車道を加賀I.C.方面から片山津I.C.方面に走ると
突然、現れる不思議な光景…ま~るい形をした建物が並んでいます。
あれ、何だかご存知ですか???
このドーム型の建築群は、実は住宅展示場!
ジャパンドームハウス(加賀市)が手掛けたものです。
住宅はもちろん、飲食店・オフィス・ホテルなどなど、その用途は様々。
全国各地でドームハウスを見ることができます。
このドームハウスに使われている構造材は発砲ポリスチレン。
木材、鉄筋、コンクリートに次ぐ、第4の建築用素材として注目され、
世界で最も厳しいとされる日本の建築基準法を満たしています。
この発砲ポリスチレンの利点は、第1に軽いこと!
人の手で簡単に持ち運べて、施工は組み立て式。
基本タイプのものであれば、本体の組み立てにかかる所要時間が
わずか3時間とは驚きです。
廃材なども出ないため環境にも優しく、
円形という形は台風などの強い風、地震などの災害にも強いとされ、
熱効率も優れているため、まさに近未来系の建物と言えます。
◎住み心地は?
では、実際に中はどんな様子なんでしょう?
外側から見ると、ちょっと狭いかな?と感じる方も多いと思いますが、
実際は…中心部の天井が高いため、ずいぶん解放感があります。
円形を半分にして、間にパーツを重ねると小判型になり、
どんどんつなげることで住宅仕様にもレイアウトできるというわけですね。
このドームハウス、施工日数もかからず、災害に強いとあって
東日本大震災の直後、石巻のある病院がいち早く取り入れ、
診療所を再開させました。
地元・石川でも、看板より建物が目立ったおかげで
お客さんが増えたという会社もあります。
しかし、何故ドームハウスというアイデアが生まれたのでしょうか…
ドームハウスを手掛けるグループ企業の祖は「御菓子城・加賀藩」。
全国に先駆けて、目の前で製造し販売するスタイルで、
素材・製法に徹底的にこだわり、安全・安心な食を提供しようという
信念を貫いてきました。
こうした安心・安全をベースとしたモノづくりが
ま~るい建物誕生のきっかけだったのです。
ちなみにドームハウスのモデルになったのは…
答えは番組で確かめてくださいね!
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀