8月19日(日)7:30~8:00
ふるさとに元気!シリーズ・石川のモノづくり⑦
『夜空のキャンパスに描く』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
お盆を過ぎると一雨ごとに涼しくなってきますが、夏はまだ終わりません!
この季節の楽しみといえば打ち上げ花火ですね。
今回は花火に情熱を注ぐ企業に迫ります。
◎日本で一番新しい施設
企業誘致で静岡県からかほく市の山間へと移転してきた北陸火工は、
日本の伝統的な手法を守りながら花火を造り続けています。
施設を訪ねると、分厚い壁に守られた火薬庫や作業する建物は
安全のために間隔を開けて建てられています。
花火ができるまでの制作工程はほとんどが手作業。
職人さんたちは危険な火薬を指先の感覚だけで慎重に扱います。
まずはさまざまな粉末を配合する火薬づくりから始まり、
乾燥、配合を繰り返して、星と呼ばれる火薬を造ります。
この星を球体の半分に柄に合うよう詰めていき、
2つを合わせて丸い形に整えます。
さらに均一に圧力がかかるよう紙を貼っていくのですが、
これがキレイに花火が開くかどうかの分岐点。
職人さんが一番神経を使うところです。
貼っては乾燥を繰り返し、何日もかけてようやく完成。
大きさや色の違う花火が完成するまでには、
地道に作業していくわけですね。
◎いよいよ打ち上げ
夏も真っ盛りになると、各地で花火大会が催されます。
北陸火工ではすべてコンピューターを駆使して、
プログラミングされた最先端技術で打ち上げに挑みます。
一発々々の花火に込められた技術と心意気。
火薬も改良を重ね、より美しく、よりダイナミックに!
そのすべては見てくれるお客さんを感動させようという気持ちからです。
13名と少ないながらも全国各地を飛び回る職人さんたち。
今年6月にはドイツ・デュッセルドルフからも打ち上げ依頼があり、
その技が海外の夜空を魅了しています(会場には70万人が訪れた)
江戸時代から変わらず多くの人々を魅了してきた花火。
夏の夜空を彩る光の芸術にかける職人たちのモノづくりに迫ります。
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀