3月9日(日)あさ7:00~7:30
シリーズ・ふるさと技模様⑦
『城下を彩る ~金沢の菓子~』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
みなさんは和菓子が好きですか?
城下町・金沢は京都・松江とともに日本三大和菓子処と称されています。
金沢で育まれてきた和菓子は、ひと味もふた味も違いますよ。
◎老舗の伝統美
創業380年の歴史を誇る「森八」には、加賀藩とゆかりの深い
落雁の「長生殿」や「金花糖」があります。
職人さんの見事な手さばきは必見!
さらに目を見張るのは、これらを象る木型です。
本店の2階にある「金沢菓子木型美術館」には
1000丁を超える木型が収められていて、
中でも加賀藩13代・前田斉泰の命で作られた「にらみ鯛」の木型は
歴史の重みも感じられます。
その百万石ゆかりの菓子を膨大な史料からひもとき再現したのが、
創業160年の「諸江屋」。
今回、特別に3つの菓子を再現していただきました。
中でも加賀藩の命で九谷焼の春日山窯を開き、
上絵の指導にあたった青木木米(あおきもくべい)が考案した
「宇治川」は、その作り方も手が込んでいます。
今回ご紹介する百万石ゆかりの菓子は販売していませんので、
大変貴重であるのと同時に、菓子にまつわるエピソードにも注目です。
◎未来の伝統
伝統的な風情を残しながらも、和菓子の新たな美意識を追求しているのが
「茶菓工房たろう」。独創的で美しい和菓子が次々と登場しています。
チョコレートをブレンドしたようかんの「カカオ」は、
食べ方を工夫するとまた違った味わいになり、
小さいお子さんでも抵抗なく食べられる逸品です。
食べる人に感動を届けたい・・・
美味しさやカタチ、食べやすさまでこだわった菓子は、
100年後の伝統にしたいと日々、知恵をしぼっているわけです。
また成人病などに悩む現代の人たちのために
カラダにやさしい糖質オフのケーキなどをてがける「堀田洋菓子店」では、
茶会でも使ってもらえるような「食のバリアフリー化」を目指しています。
伝統的な和菓子とはまた違う職人の挑戦。
私たちのふるさとには誇らしい職人さんがいることに感謝ですね!
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀