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超ショートドキュメンタリー「moment」

#座して待つより



座して待つより
~コロナと加賀温泉郷~


2 0 2 1 年 5 月 2 9 日 放 送

■片山津温泉を歩く旅館経営者


コロナ禍の温泉地は、
かつてない苦境に立たされています。


わずか1年間で
石川県加賀市の片山津温泉では
3つの旅館から灯りが消えました。



ある旅館は、一晩で数百人のキャンセル。

町には、職を失った人。

自分の代で店をたたもうとする青果店も―。





温泉地に再び賑やかな灯りがともる日は

果たして、くるのでしょうか。    



















■新しい接客方法を練習する若女将と客室係



感染が拡大し始めた2020年春。

石川県内の温泉地では
宿泊客が8~9割減少。

多くの旅館が臨時休館となりました。




加賀市山代温泉の旅館「瑠璃光」もその1つ。

休館中、これまで売りにしてきた“おもてなし”を改革することに。






若女将「接客は、感染防止のため客室の入口までに制限します」


ベテランの客室係は戸惑っていました。








■湖畔の宿「森本」 改装予定だった客室


2020年秋。

国のGoToトラベルキャンペーンが光をもたらしました。


片山津温泉「湖畔の宿 森本」には、多くの観光客の姿が。


しかし、その賑わいも束の間…




冬、再び感染が拡大。

客室の改装のため積み立てていた資金は
当面の運転資金に充てざるを得ませんでした。  











■カネコストアー店主 金子達郎さん


旅館に野菜や果物を卸す、青果店。

得意先の旅館3軒が
この1年で営業をやめてしまいました。




祖父の代から続く青果店ですが、
自分の代で店をたたむことを考えていました。

「後を継がせられない商売をやっているのがつらいかな…」









■働く場所を失った元旅館従業員



旅館が閉館し、働く場所を失った男性(59)。



レストランなどサービス部門の
マネージャーとして勤務していましたが

コロナの影響で無期限の休館となり、
退職を求められました。




「ほんと突然でしたよね。もう頭真っ白ですよね」



職を探そうにも、
59歳という年齢がネックとなり
再就職先はなかなかみつかりません。








■「お花見久兵衛」貸切に変えた露天風呂


山中温泉の「お花見久兵衛」は、
コロナを機に
大浴場から離れ不便だった露天風呂をすべて貸切に変更。

リフォームも行いました。




経営は決して楽ではないのに、
なぜ今、挑戦するのでしょうか。









「今直面している課題は
コロナ前からの課題で、一気に変化を迫られている」



「そのまま座していると死を待つのみ」   














2021年春。


石川の感染者は再び大きく上昇し
またしてもキャンセルの対応に追われました。



立ち並ぶ加賀温泉郷の旅館は
コロナに見舞われた激動の時代に
どのようなカラーを打ち出し、輝きをはなつのでしょうか。



湯の町の灯りを、消さないために。







 




 

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