2012年7月30日〜8月3日 金沢市 牧町〜夕日寺町

真夏の旅路、金沢市牧町。

歩き始めると、向こうから
車が接近してきます。

私には用事はないようです。

今村さんと東南さんは、
県の交通安全事業で
高齢者のお宅を訪ね、
反射材入りのたすきを
お渡ししているのです。

また、どこかで会いましょう。

地元の川畑さんによると、

・戦後「牧温泉」があり、
 温泉旅館が4軒あった。

・川畑さんのお宅も元温泉旅館だった。

「そのときの名残は ありませんか?」

「ほら、あの屋根の下に 鶴亀があるよ」

指差す先を見ると、
見事な浮き彫り作品。
川畑さんの楽しいお話です。


・家の裏に樹齢350年のケヤキがある。

・その周囲に、自生したミョウガがある。
  あまり食べないけれど。



ガレージの中に、黒板。
「こくばん」と書いてあります。
枠の中に数字が書かれています。

作物の栽培計画ですか?

孫娘のために、
おじいさまが取り付けた黒板でした。
小学2年生のあやかさんの
算数の復習のあとでした。

勉強内容も、お孫さんの成長も、
ここに映し出されます。

牧町について聞きました。

・三世代が仲良く暮らすお宅が多い。
・水がきれいで豊富。
  長生きが多い。
・その一方、土砂災害も。


伝燈寺町の畑の中に看板を発見。
「里芋栽培研究会」とは?

西川さんによると
300年前に遡る歴史があるそうです。

上方のお坊さんが 種イモを持ち込み、
栽培を始めたそうです。

「加賀野菜」の仲間入りを狙って研究中です。

収穫は秋です。

伝燈寺は町のシンボル。

後醍醐天皇から
三朝に渡る勅願寺でした。

4軒だけの町ですが、
歴史は長く、深いです。

いつの間にか夕日寺町へ。

大きな太鼓を見つけました。
弥名寺(しょうみょうじ)というお寺でした。

集会のある夜には、
合図の太鼓を叩きます。

「どんなふうに 叩くのですか?」

「集会を開きますよ、と 合図するときは
  どーん、どんどんどん」

なるほど、分かりやすい。


坂道と曲がり道が多く
見通しが利かない夕日寺町。

元気なお声が聞こえました。

あ、牧町でお会いした、
今村さんと東南さん!

私は町の人と話しながら。
お二人は反射たすきを配り、
交通安全を啓発しながら。
偶然、この町で再会!

ご縁のたすきをかけ、
この先も歩き続けます。

 
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