2017年8月28日〜9月1日 白山市河内町 口直海中直海

お墓参りの時期に訪れた、
白山市河内町口直海(くちのみ)。

手取川第3ダムから
直海谷川(のみだにがわ)が流れるほとりに
ある墓地です。

鈴鹿家8人にお会いしました。

8人のうち6人が22歳以下です。

どんな家族関係か
よく分からなかったのですが、
哲也さん42歳はかっこいいおじいちゃま。

なおみさん43歳はかわいいおばあちゃま。
長男夫婦はともに22歳です。
1歳の孫がいます。

なおみさんには3人の娘さんがいます。
「まだ産めるかな」と話していました。

私も中に入って一緒にお参り。

来年、2人目の孫が誕生する予定。
その報告もされるそうです。
お盆のお墓参りは、「当たり前」です。


右端の上源孝子さんから左へ、
娘の祐子さん、孫の美沙さん、
曾孫の彩華(あやは)さん、
柚華(ゆずは)さん。
お墓参りにお邪魔しました。
ご家族で番組をよく見てくれています。

18年前に亡くなった他美緒(たみお)さんは、
奥様の孝子さんには「優しい夫」。

娘の祐子さんには厳しく叱ることも多く、
頑固一徹の反面、涙もろく優しい父親でした。
「また会いたいね」。
他美緒さんは、地域のために尽くされ、
公民館の建て替えに尽力されました。
古い時計を、捨てずに生かそうと考えて
墓地に掛けておくことにしました。

神社の祭りののぼり旗の竿を保管する
屋根の下に今もその時計があります。
ご主人の気持ちを伝えています。

地区の名前は、「直海」と
書いて「のみ」と読みますが、
神社の名前としては、
神社庁の資料では、「なおみ」神社です。

参道の階段をゆっくり上ります。
下から見ると神々しいです。

神社の標石を寄進した橋場秀吉さんは
かつて河内村の助役も務めた方でした。
豊臣秀吉とは関係ないです。

孝子さんは一人暮らしですが、
明日は特別の日になります。
お子さん、孫、ひ孫、合計23人が来ます。
孝子さん手作りのナスの一夜漬けです。
紫の皮がはち切れそうに
ツヤツヤピカピカです。
皮がパリッとしていて歯応えよく、
浅い塩味で甘味が引き立ちます。

ひ孫さんにも好評の「ばあちゃんの漬物」。



谷橋さんのお宅も、お盆休みの準備中です。
青いシートを庭に張っています。

今夜は家族が集まってバーベキューです。

手取第三ダムの上流、直海谷川の水面。
水面を綿毛で覆うような霧です。
空気の中の水蒸気が水面との境で霧になる、
いわゆる「けあらし」に似た状態でしょう。

神秘的です。
10分後に消えました。

手取第3ダムは
発電のために1978年に完成。

ダムに沈む集落のお宅が移転することになり、
谷口貢さんは高台に移りました。

「人の来る家でないと気が済まない」
お盆には、約20人が集まります。
15年前に病気をされて、仕事を離れ、
目にもご不自由があります。

「みんな元気であって欲しい。
  私の真似などしないで欲しい。
  地域が元気であって欲しい。
  そして交通安全を」。

そんな祈りを込めて、大通りの両岸に
キバナコスモスを植えました。

オレンジ色の帯が道行く人を見守ります。
11月頃まで見頃が続きます。

よく来たね。
元気だね。
また会おうね。

日本のお盆の風景がここにもあります。

ご先祖も白山も見守る町、
白山市河内町口直海、中直海。

オレンジロードのある町。
 
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