2024.05.13 放送
加賀市山中温泉荒谷町
赤い瓦と煙出しがこの町の特徴です。
加賀東谷、伝統的建造物群保存地区。
文化財だから建物を残す必要がある。
山中温泉荒谷町(あらたにまち)の旅です。
住みついたネコが寂しがるだろうと、
電灯を一つ消さない前田さんの優しさ。
いまは山中の街中に住んでいますが、
家財を整理するため、実家に通います。
「オエ」と呼ばれる板の間の大広間。
中央の囲炉裏が残っています。
ここで煮炊きしていた情景が蘇ります。
前田さんのご実家は「築120年」。
前田さんの案内で出会えた更谷さん。
伝建地区の建物で漆芸作品の展示と
後進の指導に当たっています。
それが「凄(アメイジング)ギャラリー」。
「まずお手洗いにどうぞ」と案内され、
天然木の蒔絵洗面所を見学します。
一枚板をくり抜いた美しい洗面台。
漆のお陰で極めて堅牢です。
ダチョウの卵を白漆でコーティング。
内側は朱漆と金で彩ります。
卵に巻き付いて食べるヘビも造形。
更谷ワールドはまさにアメイジング。
黒サンゴの上を歩くトカゲも「漆」作品。
鱗の金模様は、漆による「置き平目」。
中近東の国の王族と商談中とのこと。
「販売価格は、2000万円です」。
誉は「仏さまが寄こしてくれた客」。
大げさではないですか、楚良あい子さん。
東京でせんべい店を経営したご両親は、
終戦後、娘を連れ荒谷に帰郷したそう。
久々にビルを見たような気がします。
石川県内水面水産センターです。
建物正面に大きな水槽があって、
私に寄ってきているような気がします。
施設で飼育している魚を展示中で、
「人影があると、エサをもらえると、
魚が寄ってくるのです」と増田所長。
「番組のファンかも」と、お気遣いも。
昭和63年、増田さんの初任地がここ。
令和4年、所長として再びこの町へ。
「サケが生まれた川に帰ったよう」
ロマンある伝建地区、荒谷町でした。