山中温泉から大聖寺方面へ歩きます。自生した多くのシラユリが出迎えます。「この町までよく来たな」というように。静かな山里の風情。加賀市荒木町。
加賀市荒木町
「山の、荒れてねえか」を点検する。それが「森林パトロール」の活動。今はもう引退されたそうですが、上田光圀さんは長年山を守ってきました。
上田さんのお宅の裏側に白山神社。境内横は、細い「けものみち」ですか?「日谷町に通じる峠越えの大事な道や。車がない時代は自転車かついで行ったよ」
獅子舞も盆踊りもありませんが、それでも毎年祭礼は行われています。山を背景にした厳かな境内で、旅の出会いに感謝のお参りです。
住宅街に入って見つけた犬小屋。コハル、平成23年12月25日生まれ。名前と誕生日が壁に書かれています。熟睡中で夢でも見ているのかな。
コハルのご主人、東出親幸さん。玄関では熱帯魚を10年以上飼育。「定年後の趣味に良いといわれるけど熱帯魚は、趣味にならんね」
東出さんの玄関から通りに出る前に、水場に下りられる階段があります。きれいな用水で、大きなカニがいました。今も農業用水にしている清流です。
奥様・和子さんがお帰りになりました。病気をされた後、散歩をするためにイヌを飼おうと思い、ペットショップへ。ご主人に相談もなく、コハルの飼い主に。
ご主人の凛々しい薪割りです。一刀両断でお見事な腕前でした。お宅の薪ストーブのために、貯めた薪(たきぎ)は約2年分。
薪割りの手伝いをさせてもらいました。1回目は中途半端な空振りで、危険。2回目、3回目もきれいに割れず、4回目でようやく薪サイズに。
集落の山際のお宅の松田勲さんです。俳句がご趣味の親切なご主人。玄関の張り紙で自分にも注意喚起。「熊に注意、左右確認のこと」
テーブルと椅子のバーベキューセット。これはご主人の手作りですか?「DIY好きな近所のご主人の仕事」松田さんは、補修担当だけとのこと。
ご夫婦でお茶のひとときも楽しみます。下草を伐採して明るくなった山道は、町の自慢の新しい峠越えのルート。味が深いなあ。加賀市荒木町の旅路は。