令和7年のスタートにピッタリの場所。大聖寺の町歩きで年を越しましたが、常に新鮮な気持ちで出会いを探します。その町名とは、大聖寺新町(しんちょう)。

2025.01.06 放送
加賀市大聖寺新町
散髪帰りの林正勝さんと遭遇。料亭・仕出しの「菅波屋」さんについて。林さんは店の2階で披露宴を挙げたそう。林さん、あとでお訪ねしますからね。
多くのお客様でにぎわう「菅波屋」。広い厨房と食器桶に歴史を感じます。人気のお惣菜はイカリングとサバ味噌。作り立ての味が地域の信頼を集めます。
菅波屋さんの裕子さんに話を聞きます。ご家族の絆の話、歴史の話、そしてメニューのこだわりの話。実直なお人柄が商品に反映されます。
お隣の林さんのお宅を訪ねると正面に「フランス刺繍(ししゅう)」の看板。中にも色とりどりの花や人物の作品。奥様・一江さんの鮮やかな技です。
「奥様、ご結婚当時を覚えていますか」「大雪でした。玄関の軒先の雪が花嫁衣装の襟に落ちてきてね」冷たく温かく懐かしい思い出です。
お互いに実家を離れて働いていた頃。盆踊りで出会った林さんご夫婦。奥様のロングヘアに魅かれた旦那様。旦那さまの優しさに魅かれた奥様。
ご近所の宮尾富美子さんが登場。誉が小さいときから知っているとのこと。誉の父の漆器工場である塚田工芸に妹さんが勤務していたそうです。
そこへ合流したのは、伊藤みちるさん。2022年11月にお会いしました。片山津のお花屋さん「ミッシェル」の方。「くまのパン」のおいしさを絶賛。
「くまのベーカリー」。店名の由来は、創業者の熊野喜一さんの苗字です。私が想像した「クマの形のパン」や、「クマのような店主」ではありません。
特別に店内でいただいた餡バターパン。バターの塩味で、餡の甘みが引き立つ。昼過ぎには、評判のワッフルをはじめ、ほとんどのパンは売り切れ状態でした。
創業72年。様々な形のパンを増やしたい。「古きを残し、新しい感性を取り入れて」この町もそうして成長してきたのでしょう。古くて新しい、大聖寺新町でした。