江戸時代の殿様のお膝元の町。道の幅が「八間」あった大通りです。大聖寺藩の歴史の面影が残る町。加賀市大聖寺八間道(はちけんみち)。

加賀市大聖寺八間道
突然登場した能舞台です。「御松囃子」を連綿と受け継ぎます。3月はひな人形、5月は武者人形。季節に応じて展示もしています。
中瀬みさを先生にお願いして、舞っていただいたのは「高砂」。引き締まった空気の中で新年を寿ぐ凛としたお声とお仕舞。
稽古中の山下さんは「伝統を身をもって体験できるのが素晴らしい」と、やり甲斐を語ります。精進の声が街角に響きます。
江沼神社にお参りに来て遭遇。境内で稽古中の白装束のお二人。持っているのは長い「槍」。これこそ風傳流槍術(ふうでんりゅうそうじゅつ)。
大聖寺藩に伝わる槍術を、今に伝える渡邊先生と小嶋さんにお話を聞きます。375年前から伝わる武術ですが、「槍はマイナーですからね」
「型」を実演してもらいました。穂先を合わせたり、弾いたりします。一瞬の隙を狙って鋭く突き出します。2024年、支部が出来たとのこと。
「歴史とロマンを感じますね」渡邊先生の言葉は胸に響きます。型稽古に、合戦の気合がにじみます。槍の長さは日本槍術で、最長とのこと。
誉も体験させてもらいました。「片足に体重を60%乗せる」など言われても出来ないことばかり。少しの稽古で全身が筋肉痛です。
江沼神社にお参りしましょう。拝殿前でお会いした、掃除中の男性。気さくな笑顔で挨拶してみたら、「ここの宮司です」と熊田亮さん。
今年の初詣は熊田宮司とご一緒に。江沼神社も灯篭が倒れ、文化財の長流亭も破損しました。平穏な年となりますように。
大聖寺片原町の街角の商店?軽トラックを停めていた男性。ここは「卸屋」さんで、頼まれてパンジーを数鉢、買ったそうです。
大野保平商店は恵美子さんで六代目。カゴメ、明治コナミルク、キリンビール…全国企業の卸売りを担当していました。いまも新巻鮭や昆布などを扱います。
大野さんの親戚にあたる愛奈さんと同性カップルの美樹さんが店内で合流。特に愛奈さんとは4回目の再会。配達業と旅人。あちこちで縁があります。
福井の採石場で撮影した一枚です。コスプレが縁で付き合い始めたお二人。「愛奈さんの胸板はどうしてる?」「シリコン製で、1万円くらいです」
「今の時代は変わったな~」コスプレの写真を見た恵美子さん。変わるもの、変わらないものがある。縁の幸せを確認した、八間道・片原町。