角谷さんの軽トラックに緑のフード。「何も積んどらん。雪が積もるといかんからフード掛けとる」これも雪対策。加賀市熊坂町の旅。

加賀市熊坂町
85年前の2月23日が誕生日。大聖寺の産婆さんは前日泊で対応。一晩に五尺(約1.5m)積もりました。大雪の日に生まれたご主人です。
白山神社に一緒にお参りしてくれた角谷宏一さん・武子さんご夫妻。かつては鳥居の周囲に夜店が出て盆踊りが盛大に開催されたそうです。
熊坂町の国道8号の掲示板。「動物の飛び出し注意」町の名前の「熊」だけでなく、野生動物がよく出る町だそうです。
採れたてをいただきます。蔵谷知子さんの畑の水菜を試食。冷たい大地から生命力の塊です。苦味がなく、さっぱりとした味。
畑で作業中の北澤さんに聞きました。ダイコンの成長が思わしくない様子。「ご主人に手伝ってもらえば?」「いい、いい。邪魔んなる」
ご主人は散策、奥様は畑仕事。「畑作りは、毎年一年生や。去年のこと覚えとらんし」食べない部分は発酵させ、肥料に。
国道8号沿いの目立つ看板は「ドライブイン富士」です。昼食時で、にぎわっている様子。名物が「富士鍋」ということですが。
「ドライブイン富士」の「TV1」の席。「TV」は、「テレビ」の意味ですか?どうやってもテレビは見えません。「TV」と「冷」のシールの意味とは。
「あのテーブルの、TV1って…」「ちょっと待ってね」…聞けなかった。そうこうする内、「富士鍋」が到着。富士山のような山盛り野菜に絶句。
「TV1は、テレビ側の1番の席」お店のママ、ミサキさんが説明。テレビの背面で、画面は見えません。向かいは冷蔵庫側の「冷1」番。
「私は7年ですけど、その前に3代。店の歴史は合計60年弱です」初代から「富士鍋」が名物でした。味噌仕立て。煮込むと食べやすく。
「自分がその池にはまりかけて」ご主人の思い出を語る川原美津子さん。お酒が好きだったご主人、勲さん。庭にカエルとタヌキの置物を遺しました。
21歳で嫁ぎ、こうして居られるのは「お父さんのおかげ」と美津子さん。「生きとる時に言えばよかったね」思い出いっぱい。加賀市熊坂町でした。