7月27日(水)16:52〜テレ金ちゃん内(18時台)
『爽快!沢登りと噴泉塔のふしぎ』
チャレンジ教室2回目は沢登りです。川遊びということで
天候が心配でしたが、当日は最高のコンディションでした!
◎天然のアトラクションだ!
夏の白山ろくの水辺で一番の気がかりは「おろろ」。
アブのような虫で、刺されるとすごく痛い!
おまけにぷっくりと晴れ上がったり、痕がずっと残るんです。
かつ先生こと尾張勝也さんも、この「おろろ」と川の増水が心配でした。
でも、フタを開けてみると、最高の天気!
「1年で2・3日しかないような絶好の日になりました」と大興奮です!
川遊びでは足回りが重要。今回は特別な靴ではなく、
普通のシューズの上に大人用の靴下を重ね履きしました。
靴下は使い切りになりますが、グリップが効いて、滑らないんです。
これはなかなかの裏ワザですね!
さて、今回沢登りするのは白山スーパー林道の側の蛇谷渓谷。
蛇谷川は雨が降っても、1日もあれば濁りが取れるほどの清流です。
まずはその本流を渡るところからですが、実はここがポイント。
川での事故は川を渡るときが油断していて危ないんだとか。
深さは膝ぐらいしかありませんが、流れの強さが直接伝わってきます。
子どもたちはザイルを頼りに、慎重に慎重に渡っていきます。
そして支流の1つ、小親谷(こやだに)に入ると…そこはまるで別世界!
長い年月をかけて出来た独特の地形で、不思議な空間を作っています。
大きな岩や石がゴロゴロしている沢を、
時には水しぶきを浴びて突き進む子どもたち。
沢登りは登山道のように道が決まってないので、自分のスキルや
好みに合わせてコースを取っていくのが醍醐味なんです。
1時間ほど進むと、子どもたちの目の前に天然アトラクションが登場!
すべり台のような坂や底に足が届かない深さのプール、
高さ1mの飛び込み台。子どもたち早速チャレンジです。
最後は高さ5mの滝登り!
かつ先生に各ポイントの攻略法を教わった子どもたちは、
効果バツグンの靴下作戦も大成功で、
無事に滝をクリアしていきました。
「勝手に浅くなったり、深かったり…すごかった」
子どもたちも自然が作り出す地形に驚きっぱなしでした。
◎川底から噴き出すモノは!?
自然が作り出した景色に驚き、そして全身で体感した子どもたち。
でも、蛇谷周辺にはもっと驚く光景が待っていました。
川底からゴボゴボと音を立てて吹き上がるのは…温泉です。
今も活火山に分類される白山は、温泉が多いことでも知られています。
子どもたちが見たのは噴泉塔。近くには筒状になったものもあります。
噴泉塔は国の特別天然記念物、「岩間の噴泉塔」が有名。
噴き出すお湯の成分が空気に触れて固まり、出来るんです。
噴き出すお湯は90度。(以前、かつ先生が計りました)
まさに大地のエネルギーを感じさせてくれます。
白山ろくにはまだまだ不思議がいっぱいあるんですね。
日本の滝100選にもなった「姥ヶ滝」を眺めながら、
天然露天風呂「親谷の湯」を堪能する子どもたち。
絶景と温泉…何ともゼイタクなひと時でした。
今回は活動の後、地元・中宮地区の皆さんのご好意で、
温泉と源泉釜揚げうどんをご馳走になりました。
鋭気を養って、次回はいよいよ白山登山です!
◆講師(敬称略)
尾張勝也(白山ろく少年自然の家)、中村明男(いしかわ自然学校)、
小清水真澄(松任小学校)、野口理(松陽小学校)、
桑山尚美(明光小学校)、藤川恭子(白山里)
◆チャレンジ教室サポーター
金沢星稜大学 野外スポーツ部
白山キッズマイスター
〜ふるさとの命をつなぐ〜白山キッズマイスター育成事業〜
【出演】かつ先生(白山ろく少年自然の家・尾張勝也)