3月5日(日)7:00〜7:30
シリーズ・きらめくアイデア〜モノづくりにかける〜⑭
『きらめく磁器 〜白き九谷〜』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
「青手」や「彩色金襴手」など360年の伝統を誇る九谷焼は赤・黄・緑・紫・紺青の五彩を駆使した加飾からなるものですが、近年、上絵や染付をしない真っ白な生地によるスタイリッシュな九谷焼が誕生しています。
2012年の春、石川県工業試験場九谷焼技術センターにて、黄ばみや青味のない「美白の九谷焼」が開発されました。もともと九谷焼の素となっていた「花坂陶石」は鉄粉が混ざって青みがかった生地になっていました。この「酸化白色坏土」の開発により、焼き物の古来からの夢だった純白の素地が誕生し、九谷焼の新たな可能性が広がったのです。
昭和26年に創業した谷口製土所では九谷焼の生地を作るための土づくりを行ってきましたが、3代目の谷口浩一さんがブランドマネージャーとして商品開発に携わり、白磁の器「HANASAKA(canvasシリーズ)」を発表しました。また製造と卸の伊野正峰では「白九(SHI-RO-CK)」の新ブランドを立ち上げています。シンプルにこだわった九谷の新たなアイデアに迫ります。
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀