10月10日(日) 7:00〜7:30
シリーズ・石川わがまち代表⑧
『旅をする蝶が舞う ~能登最高峰・宝達山~』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
能登半島の最高峰となる宝達山(標高637m)。山頂からは日本海や能登半島のみならず白山や北アルプスまで一望でき、山自体も自然があふれています。環境庁の水源の森100選にも選定されているブナ林や山頂周辺の夫婦池は訪れた人を癒してくれます。近年は地元の人たちによって「こぶしの路」と名付けられた登山道も整備され、4月の開山から11月の閉山まで楽しむことができます。
その山頂周辺にはフジバカマが植えられ、旅をする蝶アサギマダラが集まってきます。丈夫な羽根を持つアサギマダラはマーキング調査によって旅をすることが解明されました。地元の宝達小学校では20年ほど前から調査を行い、鹿児島県喜界島の小学校とも交流を深めています。
かつては修験者が行きかう信仰の山。江戸時代には加賀藩によって金の採掘が盛んに行われ、その土木技術者たちは金沢城へ取り入れた辰巳用水などの土木工事にも携わっていました。
明治・大正時代には「宝達葛」の生産が最盛期を迎えており、自然から生み出されるミネラルをたっぷり含んだ水が430年続く「宝達葛」を支えてきました。今回は地域の人たちと深く関わってきた宝達山に迫ります。
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀