5月7日(日) 7:00〜7:30
シリーズ・かがやく石川の文化②
『伝統の味をつなぐ~近江町歴史探訪~』
◆◆◆ふるさとの遺伝子を探る30分◆◆◆
今年で開設302年。現在は、金沢の数ある観光スポットの1つとして脚光をあびる近江町市場ですが何と言っても、ここは金沢市民の台所。場内を巡ると大切に守られてきた食文化、そして知られざる歴史が見えてきます。
例えば、新鮮な魚が並びいつも観光客で賑わう「ヤマカ水産」の壁には「創業享保二年」の文字が。何と近江町市場よりも歴史が古いというから驚きです。
そして長らく、金沢市民の心と胃袋を満たしてきたソウルフードのお店に実は、地元ならではのものも。その1つが、「百万石うどん」の人気メニュー「いなりうどん」。甘辛く味付けした油揚げをのせる「きつねうどん」ではなく、味付けせずに刻んだ油揚げとネギが具。甘めのだしが揚げにしみこんだ「金沢風うどん」です。そして4代に渡って受け継がれている「杉本水産」のドジョウの蒲焼き。代々受け継がれてきた大野醤油と俵屋の飴を使ったタレの深い味わいは、つぎ足しを重ねてきた年月の味です。
ふるさとを愛する気持ちと家業への誇りが、近江町市場302年の歴史を支えています。
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀