11月19日(日) 7:00〜7:30
シリーズ・かがやく石川の文化⑩
『私たちの生涯学習~学びのまち・野々市』
輪島塗に九谷焼、山中漆器、加賀友禅と石川県には多種多様な伝統工芸があります。先人の技を受け継ぎながら独自の感性で新たな世界を生み出している若手の作家に注目します。
毎年に秋に開催される「KOGEIフェスタ」には県内外の60組の作家たちが集結。焼き物からアクセサリーまで種類もいろいろ。特徴ある作品や作り手のこだわりを訪ねていきます。また金沢美術工芸大学の学生や金沢卯辰山工芸工房で学ぶ若き作家たちにも出会えました。
今回は特に3人の若手作家に注目。加賀友禅作家で伝統工芸士の高田克也さんは「着物離れ」が進む今の時代に何かきっかけを作りたいと自身の図案をパソコンに取り込みスカーフなどの小物を作りました。歴史のひとりと自負する高田さんにとって、新しいもの・魅力あるものを作ってこそ時代がつながっていくと考えています。
高校の陶芸コースから九谷焼技術研修所、卯辰山工芸工房とどっぷりと陶芸の世界で学んできた香田昌恵さんは、作品を見ただけで自分のものだと分かってもらえるようオリジナルの技を駆使した作品づくりを心掛けています。愛らしい動物たちや縁起物のシリーズ。まるで切り絵のような風合いで見る人をほっこりとさせてくれます。
小松市で漆器を手がける木地師の生地史子さんは地元の製材店や造園業者から木材を譲り受け、産地にこだわった木の器を手がけています。野菜のように産地と作り手の顔が見える器。木を生き物ととらえ対峙することでその気の良さを引き出せると考えています。地元愛にあふれた木の器は山中漆器特有の拭漆の技法で美しい木目を見せています。
工芸王国・石川を支える裾野の広がりを探ります。
いしかわ大百科
【OA】日曜 午前7:00~7:30 ≫≫≫「ぶんぶんセブン」「弦哲也の人生夢あり歌もあり」と週替りで放送
【リポーター】平見夕紀